平成29年5月26日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 本日こちらからは特にございません。

2.質疑応答
(記 者)
 オリンピックの費用分担の関係ですが、24日に関東知事会があり、そこで知事の方が「まだ具体的に決まったことはない」と不満の声を上げられていました。特に神奈川県などは営業補償などに不安を持っておるようですけれど、今後は31日に向けて、どのように調整される狙いでしょうか。
(大 臣)
 自治体の首長の皆様方の御理解をいただくというのは、まずもう「お互い合意した」と言うためには欠かせないものです。これは引き続き、東京都の方で調整していただいております。我々としても、小池都知事からは大体大筋で皆さんの合意ができそうな範囲に定まったということで御連絡をいただいたわけですし、黒岩知事もプレプレ大会があって早くお決めになりたいという事を仰っており、合意できるところでしっかり合意をしておくと。まだまだ積み残しはありますが、その部分については引き続き協議をしていくということで、一つでも前に進めていくということが必要なのではないかと私は判断をしたので、31日という日程の調整を皆さんにお願いしました。どうしても納得がいかないということでここでは決められない、最終的に競技を開催されるのはそれぞれの自治体の皆様ですから、その後のスケジュールも考えながらもうちょっと議論したいということであれば、それはそれでその自治体のお考えだと思います。ただ、私は少しでも前に進めたほうが皆さんにとって良いのではないかという思いで決めさせて頂きました。
(記 者)
 五輪の負担金についてですが、千葉県の森田知事も例えば幕張メッセであるとか、そちらについては競技場として使う部分については立候補ファイルどおりお支払いをするのですが、それ以外の部分について競技場の部分はお支払いするというところはまだないということでしょうか。
(大 臣)
 競技で使う以外とは、どんなことですか。
(記 者)
 競技場として。つまり、ふだんの幕張メッセの業務として使わない観客席であるとか、若しくは仮設じゃない、警備の施設の部分等については国や都で持ってほしいということを言っているんですけれども。
(大 臣)
 大筋で、まずオーバーレイか仮設かという話はあります。
(記 者)
 オーバーレイのところに焦点を当てるとどうですか。
(大 臣)
 オーバーレイは基本的に組織委員会、仮設は東京都、都外の仮設も東京都。これはもう大筋の範囲に入っておりますので、もしかして、説明をちゃんと事務方からできていないのかな。今のやりとりを聞いて。ただ、私もまだ森田知事と直接喋っているわけではなく、事務方の説明がちゃんとうまくいっているかどうか確認しているところです。
(記 者)
 知事のほうと話しているところもありますが、都としての調整については余り納得いっているような雰囲気を感じないのですが。
(大 臣)
 どうでしょう。金額の報道があったことについて、あれはあの金額を誰かが出したわけでもなければ、我々も関知していない金額なので、正直、我々も金額は納得していません。ただ、特にオーバーレイと仮設はもう大筋で話がついているところなので、もしかすると、知事に御説明がきちんとできていないのかなという気がします。セキュリティや輸送の話は、もともと立候補ファイルに医療やセキュリティ、会場への輸送など、大会開催に必要な事項として幾つか挙げられている項目があり、それについては地方会場等がある東京都外の自治体が実施するということが明記されています。これは黒岩知事も御指摘になっていたところです。こうした記述も踏まえ、これから都と組織委員会と関係自治体が具体的な業務や対応については引き続き協議を重ねていくことが重要だと思っていますが、まず大枠について合意をするということが大事だと思います。しかし今言ったところは大枠に入っているので、なぜ知事がそれを御指摘なのか、ちょっと私もよく分かりませんので聞いてみます。
(記 者)
 確認ですが、自治体との調整は、あくまでも都がやることであって、大臣等がやることではないということでしょうか。
(大 臣)
 都が一生懸命汗をかいて細かい説明をしていますが、どうも伝わっていないなと思うところは、こちらでフォローしながらやっています。
(記 者)
 先日24日に大臣が事務レベルの調整で、都外自治体について、都の外の自治体について納得できる範囲で大筋定まったというふうに理解をしています。例えば、東北の自治体などに聞いてみても、合意という認識を持って調整、納得できる範囲というのもなかなか、そういう認識とはちょっと異なるなという感じがしましたが、24日の段階で、そういった特定をされたというのは、都外の自治体からのそういった、どういった手応えの感触があって本当にそうなるんでしょうか。
(大 臣)
 まず仮設については落ち着きましたということです。それから、立候補ファイルに書いてある基本ライン、セキュリティ、医療サービス、会場への輸送など、大会を開催する自治体としての基礎サービスとして担うべき部分については、しっかり自治体も担っていくという基本については、これからまだ細かい点は調整がありますけれども、もとのとおりのベースですねという確認ができているということだと思います。
(記 者)
 400億円の話は。
(大 臣)
 一番納得していないのは、400億という数字は誰も言っておりません。どこかの新聞だけだったと思いますが、我々の間では全く数字を出さずに議論をしているので、どこからこの数字が出てきたのかと。数字というのは、議会から納得いただかないと知事は出せないので、議会側からすれば何なんだと。知事は俺たちに何の相談もなく数字を出してそれをもうオーケーと言ってきたのかとなります。知事の立場からすれば、そう言われてしまうので納得していないということを言わざるを得なかったのではないかと思います。
(記 者)
 枠組みというよりは数字に対してということですか。
(大 臣)
 はい、私どもはそのように聞いております。

以上