平成23年8月25日(木)午後

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牛肉の出荷制限の一部解除について

 まず私(官房長官)から午前中お尋ねありました牛肉の出荷制限の件について、全面的な出荷禁止を管理された形での出荷を認める形へと変える決定をいたしましたので、報告をいたします。
 本日、原子力災害対策特別措置法第20条第3項の規定に基づき、福島県、岩手県及び栃木県で飼養されている牛の県外への移動及びと畜場への出荷の制限を一部解除することとし、福島県知事、岩手県知事及び栃木県知事に指示をいたしました。
 この指示は、過日の宮城県同様、各県において牛の適切な飼養管理や全頭検査等による安全管理体制が確立され、出荷管理の体制が確保されたことを受けた措置であります。具体的に申し上げますと、適切な飼養管理の徹底については、各県が責任を持って管理し、汚染稲わらの使用停止と隔離を徹底する。汚染稲わらを与えた牛の飼養農家や汚染稲わらについての立ち入り調査が実施されていない農家等について全頭検査を実施する。全頭検査対象農家以外の農家については、初回に出荷する牛のうち1頭以上を検査し、検査結果が50ベクレル/kg以下となる場合に出荷を認めるとするものであります。
 なお、「出荷制限の解除」という報道をされておりますが、繰り返し申し上げておりますが、解除をしてフリーになるわけではありません。
 全面的な出荷禁止から、管理された形での出荷を認めるという形になるんだと。この管理をしっかり徹底することについて、各県とのご相談でしっかりと確認がされたので、こういった対応を決めたということでございます。
 なお、福島県については、汚染稲わらを与えていないとされていた牛の肉について、暫定規制値を超える事案が報告されたため解除手続きを留保しておりました。
 これについて原因を調査してまいりましたが、その原因が輸入した粗飼料、干した草でありますが、その管理の不備により放射性降下物に汚染されたことであるということが判明をいたしました。
 これは汚染稲わらと同様の原因によるものであり、適切な飼養管理を行なうことにより防止することが可能であると判断をいたしました。
 つまり、輸入した飼料であっても放射性物質が付着をするような場所に管理をされていたということであります。で、今回のことを受けて、今回問題になった牛を出荷した農場が空間線量の高い地域に存在をしていたことも踏まえて、当該農場の近隣24農場について追加的な調査を行ない、同じような粗飼料の管理の不備があると考えられた1農場について、出荷された牛の肉の追跡調査を行なっているところであります。
 今後、福島県、岩手県、栃木県においては全頭検査の実施等により食品衛生法の暫定規制値を超える牛が発見されれば排除されることとなりますが、このような牛が発見されるのは安全管理体制が機能していることを示すことであります。
 したがってこの点についてはご理解をいただきたいというふうに思います。詳しくは厚生労働省及び農林水産省へお尋ね下さい。

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