教育未来創造会議

更新日:令和3年12月27日 総理の一日

 令和3年12月27日、岸田総理は、総理大臣官邸で教育未来創造会議を開催しました。

 会議では、我が国の未来を担う人材の育成の在り方について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「本日は、有識者の皆様方に、教育未来創造会議の第1回目の議論をお願いいたしました。御協力に心から感謝を申し上げます。教育・人材育成といった人への投資は成長の源泉です。誰もが夢や希望を持てる未来を創造できるよう、教育・人材育成に政府一丸となって全力を挙げて取り組んでまいります。
 本日の議論にも関連し、特に、直ちに取組を進める事項として、3点申し上げたいと思います。
 1点目として、イノベーションを創出する官民の人材育成を強化していくため、人材育成への投資や大学等の機能強化を強力に推進いたします。今後の我が国の成長に向けて、全国に拠点大学を指定し、大学の学部等の再編や文系理系の枠を超えた地域人材育成のための取組を先導してまいります。
 2点目として、高等教育の新たな可能性を切り拓(ひら)いていくため、デジタル技術を駆使したハイブリッド型教育を進めてまいります。対面授業と遠隔・オンライン教育との双方の良さをいかし、大学等の創意工夫でオンライン教育を現行の単位上限を超えて実施できるようにするなど、規制を緩和する特例を設けてまいります。
 3点目として、世界と伍(ご)する研究大学の実現や大学法人のガバナンス強化に向けて、大学の経営改革を着実に進めてまいります。取りまとめたものから順次、速やかに関連法案を提出できるよう準備を進めてまいります。
 また、萩生田経済産業大臣においても、デジタル・グリーンなどの成長分野の未来を見据え、産業界の視点を踏まえた産学官が目指すべき人材育成の大きな絵姿を示すようお願いいたします。
 後藤厚生労働大臣においても、地域等のニーズに対応した教育訓練について、大学にも参加いただき協議を行う場を各都道府県に整備するよう、次期通常国会提出に向けて法案の準備をお願いしたいと思います。加えて、労働移動の円滑化・人材育成の強力な推進に向けた3年間4,000億円の施策パッケージについて、大学や関係省庁としっかり連携して進めるようお願いいたします。
 この会議においては、大学等の機能強化、学びの支援、学び直しの環境整備について、引き続き議論の上、来年の初夏までに第一次提言の取りまとめを行い、速やかに実行に移してまいりたいと考えています。
 本日の議論を踏まえ、末松大臣を中心として、関係閣僚が連携し、政府全体として取り組んでいただくよう、よろしくお願い申し上げます。」

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