ベトナム訪問

更新日:令和4年5月1日 総理の一日

 令和4年4月30日(現地時間)、岸田総理は、ベトナム社会主義共和国のハノイを訪問しました。

 翌5月1日(現地時間)、総理は、ホーチミン廟(びょう)を参拝し、歓迎式典に出席した後、ベトナム社会主義共和国のファム・ミン・チン首相と首相間交流を行いました。次に、首脳会談に続いて、文書交換式及び共同記者発表を行いました。続いて、技術革新・DX(デジタルトランスフォーメーション)・サプライチェーン多元化における日越協力に関するセミナーに出席しました。
 午後には、グエン・スアン・フック国家主席と会談を行いました。その後、日・ベトナム首脳会談等について会見を行い、ヴォン・ディン・フエ国会議長及びグエン・フー・チョン共産党書記長と、それぞれ会談を行いました。

 総理は、技術革新・DX・サプライチェーン多元化における日越協力に関するセミナーの挨拶で次のように述べました。

「チン首相、御列席の皆様方、本日は、お招きにあずかりまして誠にありがとうございます。
 昨年11月、チン首相が訪日された際、日越技術革新協力パートナーシップ、日越デジタル・トランスフォーメーション・イニシアティブ、日越サプライチェーン多元化イニシアティブの、3つのイニシアティブを立ち上げました。
 以来、日越両国はこの分野で着実に協力を深化させてきました。この場をお借りして、3点お話しします。
 まず、日本企業がベトナムに根を下ろして操業するに当たり、ベトナムの裾野産業は鍵となる存在です。そのためには、日越関係者が協力し、技術を底上げしながら、ベトナムにおいて裾野産業を育成していくことが必要です。
 本日署名された、溶接管理技術者育成支援のための機材供与は、そのための人材育成の一端を担うことが期待されます。
 次に、デジタル・トランスフォーメーションにより、幅広い分野で、日越両国が社会的、経済的な課題の解決に協力して対応していくことが期待されます。一例を挙げれば、日越の民間企業双方が協力し、紙で実施していた貿易手続を電子化することにより、効率性を向上させる取組が始まっています。
 そして、3つ目はサプライチェーン多元化です。コロナ禍はその重要性を我々に認識させました。ベトナムはグローバルサプライチェーンの一翼を担いつつあります。日本政府が実施した日本企業向けのサプライチェーン多元化支援事業では、全採択案件92件のうち、ベトナムでの事業案件は最多の39件に上りました。
 日越協力の可能性に限界はありません。本年1月には、アジア未来投資イニシアティブを発表しました。協力を更に加速化し、日本とベトナム双方に裨益(ひえき)する、より強固な経済関係をチン首相と共に築いていきたいと考えています。ありがとうございました。」

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