第94回メーデー中央大会

更新日:令和5年4月29日 総理の一日

 令和5年4月29日、岸田総理は、都内で開催された第94回メーデー中央大会に出席しました。

 総理は、挨拶で次のように述べました。

「みなさん、こんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄です。働く人々の祭典第94回メーデーが、コロナ禍前の形式で、このように盛大に開催されますことを、心よりお慶(よろこ)びを申し上げます。本日はお集まりの皆さんと共に、賃上げの機運を何としても盛り上げたい、こうした思いで、本日、参加させていただきました。
 私が進める新しい資本主義の最重要課題は、賃上げです。今年の春闘は、30年ぶりの賃上げ水準となっており、力強いうねりが生まれています。このうねりを地方へ、そして中小企業へ広げるべく、全力を尽くしてまいります。先月15日には、芳野(よしの)会長にも御参画いただいて、政労使の意見交換を行いました。労務費の適切な転嫁を通じた取引適正化を進め、中小企業の賃上げを実現してまいりたいと思います。さらに、この賃上げを構造的に持続させていきます。リスキリングによる能力向上、企業実態に応じた職務給の導入、成長分野への労働移動、この三位一体の労働市場改革を進めてまいります。
 この春、経済再生に向けて、明るい話題が増えています。ゴールデンウィーク明けの5月8日から、新型コロナをインフルエンザと同じ5類感染症に移行することを決定いたしました。水際対策の緩和に伴って、インバウンドも増えてきました。外国人旅行者数は回復傾向にあります。海外からの人材・資金も積極的に呼び込んでまいります。留学生や高度外国人材を積極的に受け入れ、海外からの新たなビジネスチャンスを拡大し、我が国全体の投資を拡大させ、日本の更なる経済成長につなげてまいります。賃上げ、海外投資、インバウンド、そして新しい資本主義を力強く前に進め、日本経済を持続可能で一段高い成長経路に乗せてまいります。
 賃上げは、若い方々にとって、結婚、子供、子育ての希望をかなえるためにも、重要な課題となります。若い世代の所得向上に、子育て政策の範疇(はんちゅう)を超えて、大きな社会経済政策として取り組んでまいります。
 総理就任以来、我が国は歴史的転換点にあり、これを乗り越える最良の道は、人への投資だと申し上げてきました。賃金が増え、子どもが増える、そんな社会を次の世代に引き継いでいきたいと考えております。本日お集まりの皆様とともに、力強い賃上げを実現できるよう、共に取り組んでまいりましょう。私自身も、先頭に立って、取り組んでいくことをお誓い申し上げ、私からの御挨拶とさせていただきます。改めて本日は、御盛会、おめでとうございます。」

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