SEMICON Japan 2021 Hybridにおける岸田総理ビデオメッセージ

令和3年12月15日
動画が再生できない方はこちら(政府インターネットTV)

 内閣総理大臣の岸田文雄です。世界各国から数多くの方々が御参加される、「セミコン・ジャパン2021ハイブリッド」が盛大に開催されることを、心よりお喜び申し上げます。

 昨年はオンラインのみでの開催でしたが、今年は、来場も含めた、リアルとオンラインのハイブリッド開催が実現したことを嬉(うれ)しく思います。

 セミコン・ジャパンは、世界中から、半導体や製造装置、部素材に関する最先端技術の粋が集まる場です。革新的な技術やアイデア、一流の技術者や研究者が一堂に会するこの場が、世界の新たな成長を後押しする、イノベーションの起点となることを期待しています。

 足下では、国内の新型コロナによる感染は落ち着いていますが、岸田政権では、常に最悪の事態を想定して、対応してまいります。具体的には、医療提供体制を充実させるとともに、ワクチン、検査、飲める治療薬の普及により、予防、発見から早期治療までの流れを抜本的に強化します。同時に、影響を受ける事業者に対する支援に万全を期すなど、事業と雇用をしっかりと守ります。

 そして、新型コロナによる危機を乗り越えた先に私が目指すのは、「新しい資本主義」の実現です。今後の成長分野であるデジタル化、経済安全保障といった分野に、官と民が共に役割を果たしながら、大胆な投資を行うことで、「成長と分配の好循環」による「新しい資本主義」の具体化を進めます。

 成長を実現するための戦略の4つの柱は、科学技術イノベーション、デジタル田園都市国家構想、クリーンエネルギー戦略、そして経済安全保障です。

 これら成長戦略の4つの柱を実現するに当たって、最も重要な要素は、正に本日、世界中から最先端技術が一堂に会している半導体です。
 半導体は、世界のイノベーションを牽引(けんいん)しており、また、カーボンニュートラルを進める際には、省エネ半導体がカギとなります。さらに、経済安全保障においては、機微技術である半導体の開発や製造の国内基盤を強化することが重要です。

 半導体は、今や「産業の脳」と言われています。
 デジタル社会の実現に当たっては、自動搬送、遠隔医療、教育、防災などのサービスや、データセンター、5Gといったデジタル基盤の整備など、あらゆる場面が、半導体なしには成り立ちません。

 新型コロナ対策の研究にも活用され、世界ランキングで4期連続の1位を獲得したスーパーコンピューター「富岳」の開発も、半導体の製造装置と部素材がなければ実現しませんでした。

 こうした、サプライチェーンの強靱(きょうじん)化に向けて、この度、国内製造拠点の立地を推進するための法案を、臨時国会に提出しました。
 さらに、製造装置や部素材メーカーによる次世代半導体の研究開発支援を含め、半導体産業基盤の強化に向けて、大規模な基金を設置し、官民合わせて1兆4,000億円を超える大胆な投資を行います。

 半導体関連分野の中でも、製造装置や材料といった分野は、日本が強みを持つ分野です。半導体の更なる進化・高度化を通じて、世界のデジタル化の進展に貢献することを期待しています。

 最後に、半導体及び半導体製造装置と部素材産業の一層の発展、そして、皆様の御健勝と御活躍を祈念しまして、私からの御挨拶とさせていただきます。