バイオ関連団体合同新春セミナーにおける岸田総理ビデオメッセージ

令和4年1月12日
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 みなさま、こんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄です。
 本日、経団連の十倉(とくら)会長や本庶(ほんじょ)先生を始め、日本のバイオ産業をけん引する皆様の参加を得て、初めてとなるバイオ関連団体合同新春セミナーが開催されますことを、心からお慶(よろこ)び申し上げます。
 バイオテクノロジーは、現在、経済社会の隅々に至るまで、革新的なイノベーションをもたらしつつあります。世界で今なお猛威を振るう新型コロナウイルスへの対応では、最先端のバイオ技術によって、これまで10年近くかかっていたワクチン開発が、わずか1年足らずで実現しました。
 さらに、バイオ医薬品の発展は、患者一人一人に合わせた治療や難病対策を可能とするなど、新しい時代を拓(ひら)こうとしています。今回の補正予算では、経済安全保障の確保も視野に、国産ワクチン・バイオ医薬品の開発・製造に、政府として、5,000億円規模の大胆な投資を行います。
 バイオ産業は、今、大変革期に突入しています。微生物を使ってものづくりを行う技術の飛躍的な進歩によって、医薬品のみならず、素材、食品、繊維、エネルギーなど、あらゆる分野の製品が、バイオ技術によって生み出される時代となりました。
 岸田内閣は、科学技術によるイノベーションを、成長戦略の第一の柱に掲げておりますが、バイオこそ、これからの時代の、あらゆる産業の基盤、そして経済成長の起爆剤であります。
 バイオ技術は、世界的な課題である地球温暖化対策においても、大きな切り札となるものです。
 今、新たに、大気中のCO2を原料とする微生物の活用が、世界的に注目を集めています。革新的なバイオ技術によって、CO2を単に減らすだけの時代から、資源として活用する時代へと、コペルニクス的な転換が世界で生まれようとしています。カーボンニュートラルに向けた気候変動対策として、バイオ技術は大きな柱の一つとなると考えております。
 さらに、バイオものづくりのイノベーションは、資源不足や食糧問題、海洋汚染など、あらゆる制約要因、ピンチを、チャンスへと変え、次なる時代の成長軌道を作り出すことを可能とします。バイオ技術こそ、新しい資本主義を拓く鍵である。そう確信しております。
 そして、こうしたバイオの新たな未来を切り拓く。その主役は皆様です。
 本日の新春セミナーには、多くのバイオ関連企業やアカデミアの方々がおられます。皆様が、世界に先駆けて、先進的な研究開発や積極的な投資を力強く進めていく。そのことが、時代を拓く原動力となります。政府として、そうした皆様のチャレンジを力強く後押ししていく考えです。
 そのことを最後にお約束申し上げ、バイオ産業の一層の発展、そして、皆様の御健勝と御活躍を祈念して、私の挨拶とさせていただきます。本年が皆様にとって、素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。