クリミア・プラットフォーム首脳会合 岸田総理大臣ビデオ・メッセージ

更新日:令和4年8月23日 総理の指示・談話など

 日本国総理大臣の岸田文雄です。ウクライナが大きな困難に直面する中で、今回の首脳会合を主催されるゼレンスキー大統領のリーダーシップに最大限の敬意を表するとともに、ウクライナ政府、ウクライナ国民の皆様との連帯を改めて強調したいと思います。

 ロシアによるウクライナ侵略は、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす暴挙です。日本は、クリミアを含めたウクライナの主権及び領土一体性を一貫して支持し、一方的な現状変更の試みには断じて反対します。特に、広島出身の総理大臣として、核兵器の使用・威嚇も決して許しません。

 日本は、強力な対露制裁を講じるとともに、人道支援、財政支援、装備品等の提供、物資輸送支援等のウクライナ支援を実施してきました。今後も、先般のG7エルマウ・サミットにおいて発表した、ウクライナの穀物貯蔵能力強化に向けた支援、国際的な食料危機への対応のための追加支援を含め、総額約11億ドルの支援を実施していきます。

 ロシアによるウクライナ侵略が長期化する中、国際社会が結束して対応することが重要です。アジア唯一のG7メンバーとして、私自ら、これまでに、インドや、東南アジア諸国を始めとする各地域の首脳との間で対話を重ね、国際社会の原則を守ることの重要性で一致してきました。今週末の、日本がチュニジアで開催するTICAD8の機会を捉えたアフリカ諸国への働き掛けなど、これからも、我が国独自の取組を全力で進めていきます。

 日本は来年、G7の議長国を務めますが、ウクライナにおける一刻も早い平和の回復及び復興の実現に向け、国際社会と緊密に連携しつつ、また日本の経験を活かし、最大限の努力、積極的な貢献を続けていきます。

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