「世界津波の日」2022高校生サミットin新潟 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和4年10月19日 総理の指示・談話など

 高校生の皆さん、こんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄です。
 この度、世界の若者が参加し、「『世界津波の日』2022高校生サミットin新潟」が盛大に開催されますこと、大変うれしく思います。
 2011年、巨大津波が我が国沿岸を襲った東日本大震災では、約2万人もの尊い命が失われました。ここ新潟県でも、1964年、2004年、2007年と、度重なる地震により大きな被害を受けています。
 災害の経験から得られた教訓を今後の対策にいかしていくことは、我々の使命であり、「復興を力に、経験と教訓を世界へ」をテーマに、サミットが開催されることは大変意義深いと考えています。
 また、地震や津波のみならず、近年我が国では大きな災害が相次いでおり、ここ新潟県でも、今年8月、豪雨災害に見舞われたばかりです。
 このような災害に対し、国民の生命・財産・暮らしを守るため、防災・減災・国土強靱(きょうじん)化の取組を加速化しているところです。
 「世界津波の日」は、一人のリーダーが自らの稲むらに火をつけて避難を呼びかけ、迫り来る大津波から多くの命を救った逸話に由来しています。
 8月の豪雨の際、新潟県村上市でも、55年前の水害の経験を基に区長が高台に住民を避難させ、土石流から住民の命を守ったという話を伺いました。
 こうした精神が受け継がれ、サミットを通じて深められた知識や相互の絆(きずな)をいかし、将来、防災や国土強靱化のリーダーとして活躍されることを祈念し、私からの御挨拶と致します。