IHRA国際フォーラム2022 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和4年10月27日 総理の指示・談話など

 本日は、IHRA(一般社団法人国際高速鉄道協会)国際フォーラム2022が開催されますこと、お慶(よろこ)び申し上げます。
 世界の鉄道の歴史は、東海道新幹線開業で飛躍的な進化を遂げ、新幹線は、今や台湾、インド、米国にまで広がりを見せています。
 台湾新幹線は、基幹交通システムとして発展を遂げ、インドのプロジェクトも社会変革をもたらすことが期待され、着実に進捗しています。
 米国でも、新幹線技術の安全性が認められています。
 今後も世界各国で、新幹線システムが採用されることを願っています。
 本年5月、私は山梨県にてリニア中央新幹線の試験車両に乗車し、高い技術と快適さを体感しました。皆様も実用段階にあるリニアの快適性を是非体感していただきたいと思います。
 このリニア中央新幹線については、2016年、建設主体の当時の2045年の東京・大阪間の全線開業計画について、全線開業までの期間の最大8年間前倒しを図るため、財政投融資を活用して3兆円の長期、固定、低利の貸付けを行いました。さらに、水資源、環境保全等の課題解決に向けた取組を進めることにより、東京・名古屋間の早期整備を促進するとともに、建設主体が2023年から名古屋・大阪間の環境影響評価に着手できるよう、沿線自治体と連携して、必要な指導、支援を行うこととしております。
 リニア中央新幹線は、東京・名古屋・大阪を含む世界最大級の新たな大都市圏を形成する国家的プロジェクトです。
 これに合わせ、デジタル活用等も進め、全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会、デジタル田園都市国家構想の実現に向けて取り組んでまいります。
 今回の国際フォーラムが高速鉄道と共に切り拓(ひら)く未来ビジョンを共有する有意義な場となりますことを期待しております。