エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム(MEF)に際しての岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和5年4月20日 総理の指示・談話など

 バイデン大統領、御出席の皆様、気候変動問題は人類共通の危機です。2050年ネット・ゼロに向けた我々の目標に向け、温暖化を1.5度に抑えるには、この10年間に全ての部門において、急速かつ大幅で、即時の温室効果ガス排出削減が必要です。
 日本は、ネット・ゼロ、エネルギー安定供給、経済成長を同時に実現するため、グリーン・トランフォーメーションに挑戦し、今後10年間で、官民で150兆円の新たな関連投資を実現します。
 またアジアにおいて日本は、「アジア・ゼロエミッション共同体」構想を推進し、地域の脱炭素化を支援します。
 気候変動に対し脆弱(ぜいじゃく)な人々を守り抜くことは、人間の安全保障、そして持続的な成長のために不可欠です。G7として、強靱(きょうじん)性の強化に向け、更なる支援を実行していきます。同時に、エネルギー安全保障を確保した脱炭素化に向けた多様な道筋を世界に示していきます。
 日本は、グローバル・メタン・プレッジをはじめ、メタンなどCO2以外の温室効果ガスの世界全体での排出削減に向けた取組を推進します。また、多様な選択肢を通じた自動車や国際海運の脱炭素化、FCLP(森林・気候のリーダーズ・パートナーシップ)の場も含めた森林保全等の分野において、引き続き国際社会と連携していきます。
 私は、本年のG7議長として、各国や国際機関とも協力しながら、世界の脱炭素化に向けてリーダーシップを発揮していく決意です。
 ありがとうございました。

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