ミュンヘン・リーダーズ・ミーティング(MLM)における岸田総理メッセージ

更新日:令和5年5月15日 総理の指示・談話など

 日本政府を代表して、ミュンヘン・リーダーズ・ミーティングの全ての参加者に対して歓迎申し上げます。歴史と権威のあるミュンヘン安全保障会議の会合であるミュンヘン・リーダーズ・ミーティングがこの日本で開催されることを大変嬉(うれ)しく思います。

 昨年2月、国際秩序の根幹を揺るがすロシアによるウクライナ侵略が生起しました。 この深刻な事態に対して、日本は従来の対露政策を大転換し、厳しい対露制裁を導入しました。 また、強力なウクライナ支援も侵略開始から間もなく開始しました。そして、私自身、3月に実際にウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と膝を付き合わせ、また、悲惨な体験をされた方々から直接話を聞き、ロシアによる侵略を一日も早く終わらせなければならないという決意を新たにしました。

 また、インド太平洋地域を中心に、歴史的なパワーバランスの変化が生じています。我が国周辺では、核・ミサイル戦力を含む軍備増強が急速に進展し、力による一方的な現状変更の圧力が高まっています。

 このような状況の下、日本政府は、「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」との強い問題意識から、世界のどこであっても、力による一方的な現状変更の試みを許してはならないとの信念の下、行動しています。

 そうした中で、アジアにおいて、ミュンヘン・リーダーズ・ミーティングが開催されることは大変時宜にかなったものです。

 今週末(5月19日~21日)には、私の地元、広島においてG7サミットを開催します。力による一方的な現状変更の試みや、ロシアが行っているような核兵器による威嚇、ましてや、その使用はあってはならないものとして、断固として拒否し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとのG7の強い意思を力強く世界に示していきたいと考えています。また、ロシアの核兵器による威嚇、北朝鮮の核ミサイル開発などにより、国際的な安全保障環境が一層厳しくなっている中、「核兵器のない世界」に向けての道のりは一層厳しくなっていると感じています。しかし、だからこそ、現実を理想に近づけるために、再び機運を盛り上げていかなければならないと考えています。G7広島サミットをそうした貴重な機会として活用しながら、現実的かつ実践的な取組を着実に進めていきたいと考えています。また、広島サミットに続く、5月24日には豪州において日米豪印首脳会合が開催され、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を進めていきます。

 日本は、引き続き、国際社会と協力して歴史的転換点を乗り越え、国際社会の平和と安定の確保に最大限の貢献をしていきます。

日本国内閣総理大臣 岸田 文雄

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