北陸新幹線金沢・敦賀間しゅん功開業式・祝賀並びにIRいしかわ鉄道開業祝賀会 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和6年3月18日 総理の指示・談話など

 内閣総理大臣の岸田文雄です。
 まず、この度の令和6年能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
 「能登はやさしや土までも」と言われる、外に優しく、内に強靱(きょうじん)な能登の皆さんの底力により、この度の震災から、忍耐強く、しかし着実に立ち直ろうとされておられます。
 こうした大変厳しい状況にあって、本日、北陸新幹線金沢・敦賀(つるが)間並びにIRいしかわ鉄道線金沢・大聖寺(だいしょうじ)間が、関係者の並々ならぬ御尽力によって、予定どおり開業を迎えることができました。本日の開業は、被災者の皆様にとって、復興への希望の光になるものと思います。政府としては、私自身が先頭に立って、被災者の帰還と能登を含めた被災地の再生まで責任を持って取り組んで参ります。
 政府においては、北陸エリアを「高付加価値なインバウンド観光地づくりのモデル観光地」に選定し、地域の魅力向上とインバウンド誘客に力を入れています。延伸の効果を最大限いかしながら、日本有数の観光地域に育てていきたいと思います。
 さらに、東京と大阪を結ぶ北陸新幹線の全線開業は、我が国の日本海側・太平洋側の二面活用を促す国土軸の形成や災害時のリダンダンシー確保にも資するものであり、敦賀・新大阪間についても、着工に向けた諸条件についての検討を深め、一日も早い全線開業を実現していきたいと考えております。
 本日御臨席の皆様を始め、幾多の困難を乗り越え、開業に向けてこれまで携わってこられた全ての関係者の皆様の御尽力に対して、深く敬意を表しますとともに、北陸新幹線により地域全体がより一層発展していくことを祈念して、私からのメッセージといたします。