第3回民主主義のためのサミット ナショナルステートメント(コミットメント) 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和6年3月21日 総理の指示・談話など

 第3回民主主義のためのサミットに当たり、改めて民主主義に対する日本の揺るぎない決意を表明いたします。
 我が国は、民主主義を含む普遍的価値を重視する立場から、表明したコミットメントを着実に実施してきています。
 第一に、「より透明な政府」に向け、透明性の高い政府開発援助の実施や、各国の法令・司法制度の整備・人材育成支援等を着実に実施しています。
 第二に、「より強固な民主主義」に向け、各国における民主的な選挙のための能力強化支援及び機材供与等を実施しています。最近ではバングラデシュ及びパキスタンの総選挙への選挙監視団派遣を行ったほか、カンボジアの与野党の若手政治関係者の招へいを実施しました。
 第三に、「ビジネスと人権」の分野では、業種横断的な企業向けガイドラインを策定し、公共調達における人権配慮に関する政府方針を決定したほか、海外を含む日本企業のサプライチェーン上での人権尊重の取組を進めています。また、女性及び女児のエンパワーメントの達成に向けた世界的な取組を主導し、一層のジェンダー主流化に取り組みます。
 民主主義の定着は一朝一夕には成し得ませんが、こうした取組は、人間の尊厳が守られ、平和で安定し、繁栄した社会の礎となります。
 特に、今日の民主主義は、次世代を担う子供や若者の未来を守るために不可欠です。
 日本は、「こどもまんなか社会」の実現を目指し、子供・若者を権利の主体として認識し、権利を保障し、彼らの今とこれからの最善の利益を図っていくとともに、その視点を尊重し、その意見を聞き対話しながら、共に進めてまいります。
 また、いかなる子供も取り残されないよう、世界各地で脆弱(ぜいじゃく)な状況に置かれている子供が健やかに成長し、学校に通い、権利を享受できるよう、支援に尽力していきます。

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