日米首脳会談等についての会見

更新日:令和5年5月18日 総理の演説・記者会見など

 (日米首脳会談の内容について)

 本日行われました日米首脳会談においては、安全保障、経済、教育、科学技術、また、それ以外の分野も含めて、重層的な日米関係について確認する、こうした機会となりました。
 その中で、御質問の、例えばロシアによるウクライナ侵略ということについては、G7を始めとする同志国と緊密に連携していくこと、そして、厳しい対露制裁と力強いウクライナ支援、これを継続していく、こうしたことで一致いたしました。
 さらには中国をめぐる諸課題について、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致し、また、中国と共通の課題については協力していくことが重要である、こうした点についても確認いたしました。
 それから核兵器のない世界に向けて、明日から行われるG7広島サミットにおいて、核兵器のない世界に向けた力強いメッセージを発するということについても緊密に連携をしていく、こうしたことでは一致しました。
 それで最後の質問の日程ですが、日米首脳会談の中で、日程については何も話題になっておりません。日程については事務的に調整していると承知しています。以上です。

 (G7サミットを被爆地広島で開催する意義、目指す成果、総理の意気込みについて)

 今までも何度か申し上げていますが、明日から開幕するG7広島サミット、これは国際社会が歴史的な転換期にある中で開催される、極めて重要なサミットになると考えています。本日も広島に入り、既にバイデン大統領、メローニ首相、スナク首相と率直な議論を行いましたが、明日から始まるG7広島サミットに向けて、貴重な腹合わせができたと感じています。
 ウクライナ情勢、インド太平洋情勢、さらにはエネルギー・食料安全保障といった、広い意味で世界経済に関わる問題ですとか、それから気候変動、保健・開発といった、国際社会が直面する地球規模の課題についても、明日から行われるサミットにおいて、議長として国際社会を牽引(けんいん)する、リードしていく、こうした強い決意と覚悟を持って臨んでいきたいと考えております。
 そして今次サミットでは、G7として、核兵器のない世界への決意、これを改めて確認するとともに、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持し、強化するという、G7の強い意志を世界に示したいと思っています。まずは明日、平和記念公園から世界に向けて、G7の平和へのコミットメント、これを力強く発信していきたいと考えています。以上です。

 (ゼレンスキー大統領のオンラインでの参加予定について)

 報道など、いろんな話が出ているということは聞いておりますが、ゼレンスキー大統領の日程については、先ほど、これは貼り出しも行ったと聞いていますが、貼り出しのとおりであります。
 ウクライナ側の事情によって、19日午後、当初、G7首脳のウクライナに関するセッションに、ゼレンスキー大統領がオンラインで出席する、こういった予定でありましたが、ウクライナ側の事情によって、これを21日午前にオンラインで参加する形に変更する、21日にG7首脳とのウクライナ・セッションを新たに設けて、そこにゼレンスキー大統領がオンラインで参加する、こういったことになったと聞いております。現状は貼り出しのとおりということであります。

 (G7サミットを被爆地広島で開催するに当たり、被爆者にどのような声をかけたいかについて)

 今回はG7のサミットでありますから、様々な国際社会における課題について議論をしなければなりませんが、被爆地広島で開催されるサミットですので、様々な課題の中にあっても、核兵器のない世界を目指すという理想を、G7を始めとするリーダーたちと共有する貴重な機会にしたいと思います。
 被爆者の方々、そして、世界の多くの人々が願っている核兵器のない世界を目指すという理想。今、国際社会の厳しい動きの中で、その理想を目指すという機運が後退しているなどと言われています。是非、このサミットを機に、後退している機運を再び盛り上げる、こうした転機にしたいと思います。
 そうした貴重な機会にサミットをする、これも被爆地広島でサミットを開催する大きな意味になるのではないか、是非、そのようなサミットにしたいと強く思っておりますということを、多くの被爆者の方々にもお伝えしたいと考えております。

関連リンク

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