令和8年3月31日、高市総理は、迎賓館赤坂離宮でインドネシア共和国のプラボウォ・スビアント大統領と首脳会談を行いました。
自衛隊による栄誉礼及び儀じょうに続き、両首脳は会談を行った後、共同記者発表を行いました。最後に、昼食会を行いました。
総理は、共同記者発表で次のように述べました。
「まずは、プラボウォ大統領の訪日を心から歓迎いたします。日本とインドネシアは長年にわたり友好関係を築いてまいりました包括的・戦略的パートナーでございます。
国際情勢が厳しさを増す中で、インド洋と太平洋が交わる要衝に位置するインドネシアとの連携は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現にとって極めて重要です。こうした観点から、本日、プラボウォ大統領と幅広い分野でじっくりとお話をし、地域を強く、豊かにするための協力関係を確認できたことは大変有意義でございました。
先ほどの会談では、インドネシアの能動的な国力の強靭(きょうじん)化に協力していくため、プラボウォ大統領との間で、経済分野や安全保障分野において具体的な協力を進めることで一致しました。
まず経済分野では、第一に、インドネシアの産業発展のための継続的な支援や、AI(人工知能)分野を含む人材育成への協力を確認しました。次に、共に海洋国家・災害多発国として、水産業振興を含む海洋協力や、洪水対策を含む防災協力の強化で一致しました。
また、イラン情勢を受け、世界では資源・エネルギー安全保障の重要性が再認識されています。インドネシアは主要な資源大国であり、今月、両国で重要鉱物や原子力に関する協力覚書に署名しました。
また、プラボウォ大統領と、今後、AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体構想)の下、協力を更に進めることで一致しました。
安全保障分野では、OSA(政府安全保障能力強化支援)での海軍への支援や、海上保安機関の能力向上等を通じ、海洋安全保障分野での協力を一層強化することで一致しました。加えて、昨年の2+2の後、防衛当局間で防衛協力取決めについて議論が進展していることを歓迎いたします。こうした取組を通じ、両国で共に地域や世界の平和と安定に一層貢献していく考えでございます。
地域・国際情勢に関しては、イランを始めとする中東情勢のほか、南シナ海、核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応についても意見交換をしました。特に、中東情勢については、エネルギー安全保障の観点からも、両国で緊密に連携していくことを確認しました。
2028年には、両国は外交関係70周年を迎えます。両国の良好な関係は、人と人との交流にも支えられています。過去に大地震と津波の被害を受けたインドネシアのスマトラ島では、毎年、東日本大震災の追悼式も行われています。とてもありがたいことでございます。
今回の首脳会談を機に、両国間の意思疎通を更に緊密にしながら、心と心の絆(きずな)に支えられた両国の包括的・戦略的パートナーシップを更に発展させていきます。 テリマ・カシ(ありがとうございます)。」