令和8年4月13日、高市総理は、総理大臣官邸で令和8年第4回経済財政諮問会議を開催しました。
会議では、骨太方針策定に向けて及び予算編成について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「皆様、お疲れ様でございました。本日は、会議での議論のお話に入る前に申し上げておきたいことがございます。10年前の明日、4月14日、熊本地震の前震となる震度7の地震が発生した日でございます。熊本地震の本震はその2日後になってきた同じく震度7の地震でしたけれども、一連の地震活動で熊本県を中心に大きな被害が生じました。こうした災害の経験や教訓を風化させることなく、次の世代へと確実に継承していくこと、そして、国土強靱(きょうじん)化・防災対策への不断の取組を続けることが重要だと考えております。命より大切なものはないので、これからもこういった視点でも取り組んでまいりましょう。
本日、骨太方針の策定について、意見交換を行いました。今年の骨太方針の策定に向け、民間議員の皆様からは、『責任ある積極財政』の具体的内容や目指すべき姿を包括的に内外に示すべき。また、新たな政策アジェンダである『成長戦略』、『社会保障と税の一体改革』、『財政運営目標』など、経済・財政・社会保障の全体を俯瞰した整理を示すべき。近年増加傾向にある個別施策や事業の記載は抑制して、政策の大きな方向性や重要な政策変更を示すべき。などの御提案をいただきました。
こうした御提案を踏まえまして、城内大臣におかれては、高市内閣の経済財政運営の方針を明確に示す、真に『骨太』な、簡潔で、分かりやすく、メッセージ性のある内容とすることを原則として、与党とも連携しながら、策定作業を進めてください。
続いて予算編成について意見交換を行いました。民間議員の皆様から、『予算編成の在り方』の抜本見直しの検討に向けた、5つの『基本原則』の御提案をいただきました。 高市内閣では、成長と投資を重視しながら、これまでの補正予算・当初予算においても、『強い経済』と『財政の持続可能性』を両立させてきておりましたが、こうした取組を更に確実なものとして、『経済の好循環』を実現して行きます。
財政運営の目標としては、債務残高対GDP(国内総生産)比を安定的に低下させていくということを中核と位置づけます。引き続き、成長率を高め、金利などの市場動向にも十分注視しながら、成長率の範囲内に債務残高の伸びを抑えてまいります。
プライマリーバランスにつきましては、債務残高対GDP比の低下に向けて確認することとし、その安定的低下の中で複数年で管理をしてまいります。
予算編成全般におきましては、物価・賃金の上昇について、予算編成に的確に反映されるようにすると共に、かつての『デフレ・低成長時代』の編成から、『経済の成長力の強化』と『名目の経済規模の拡大』にふさわしい編成へと見直してまいります。
『危機管理投資』・『成長投資』につきましては、通常の歳出とは別に、予見可能性を持って実施できる『新たな投資枠』を創設することとします。財源については、債務残高対GDP比を安定的に引き下げる中でも可能となる財政規模を精査し、中期的な債務経路と整合的な形で柔軟に管理をいたします。このうち、経済安全保障上、特に重要な分野の投資などについては、複数年度で財源を確保した上で、別枠で管理をします。
補正予算は緊要性の高いものに限定をして、恒常的な施策については、原則、当初予算で措置するということとし、『補正予算依存』からの脱却をいたしてまいります。
債務残高対GDP比などの財政指標の『持続可能性』の確認にも資するよう、成長率や金利など、不確実性を織り込む分析・検証を強化し、併せて、市場関係者との緊密な対話に努め、マーケットからの信認を確保していきます。
『骨太方針』に向けては、こうした基本原則を念頭に、『予算編成の抜本見直し』に向けた検討を加速します。
民間議員の皆様におかれましては、引き続き活発な御議論をお願い申し上げます。今日もありがとうございました。」