令和8年4月16日、高市総理は、総理大臣官邸で第4回中東情勢に関する関係閣僚会議に出席しました。
会議では、中東情勢をめぐる状況等について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「先週に引き続きの開催です。皆様、お疲れさまでございます。国民の皆様の命と暮らし、経済活動に支障が出ないよう、これまで以上の緊張感とスピード感を持って対応に当たってまいりましょう。
昨日、AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)プラス・オンライン首脳会合を開催して、私から、『アジア・エネルギー・資源供給力強靱化パートナーシップ』、通称『POWERR Asia(パワー・アジア)』を発表しました。
医療用物資を含め、様々な石油製品由来の重要物資をアジアから輸入している我が国にとって、国内の安定供給、さらに、日本経済の強化につながってまいります。
国内対策として、ガソリン、軽油、重油、灯油などの補助を継続しておりますので、今週のガソリン価格も、全国平均で170円に抑制できております。
『日本全体として必要となる量』は確保できており、一部で生じている『流通の目詰まり』についても、解消が進んでいるとの報告を本日頂きました。
まず、塗装業を営む方が不安を感じておられるシンナーにつきましては、赤澤大臣と金子大臣が、目詰まり箇所を特定し、官民で原材料の供給情報を共有することで、サプライチェーン各層の原料調達の予見可能性を高める働きかけを行った結果、シンナーメーカーからの出荷量が回復し、解消に向かいつつあります。
また、住宅設備メーカーのユニットバスについて、原材料不足を理由に受注を控えるという動きがありましたが、シンナー同様の目詰まりの原因を特定し、赤澤大臣から、サプライチェーン各層へ、同様の働きかけを行った結果、新規受注再開が発表されております。
国民の皆様の命に直結する医療分野においても、消毒液、人工透析用の注射針や献血バッグなどお配りしている案件一覧、この紙ですが、このとおり、『流通の目詰まり』の解消が着実に進みつつあります。
医療において、万が一の事態は絶対に許されません。上野大臣は、赤澤大臣と連携して、医療分野での『目詰まりゼロ』に全力で取り組んでください。
町の医院や歯科クリニックからは、『医療用手袋』について供給不安の声を頂いておりました。このため、国がパンデミックの発生に備えて備蓄している『医療用手袋』を、手袋の確保に支障をきたしている医療機関向けに、5月から5000万枚放出します。国は、現在放出可能な『医療用手袋』を5億枚近く備蓄しております。『医療機関等情報支援システム』を通じ必要量の要請を受け付けて、タイムリーに放出していきますのでどうか皆様ご安心ください。
『元売からの燃料の直接販売』の働きかけについては、今週も、農業を含む様々な分野で、供給を実現することができました。
例えば、これから田植えが本格化しますが、軽油やガソリンの調達の懸念があった地域唯一のガソリンスタンドに直接供給が決まりました。また、一番茶のシーズンを迎える緑茶につきましても、お困りの声が届いていた事業者への重油の供給が決まりました。
このように、医療関係以外でもお手元の資料のとおり、国民の皆様の命や暮らしを支える分野でのお困りごとを一件一件、着実に解消してきました。
国民の皆様からは、農業用資材やせっけんなど、幅広い物資について、今も御懸念の声を伺っています。赤澤大臣は、関係大臣と連携をして、これまで以上に、先手先手で、サプライチェーンの把握と目詰まりの解消に努めて、重要物資の安定供給をやり遂げてください。
人工透析の部品や血液の廃液容器などは、一部医療部材なんですが、アジア諸国からの輸入に依存しております。アジアのサプライチェーンの停滞は、日本への医療物資の調達に直結します。上野大臣は、赤澤大臣と連携して、『POWERR Asia』の枠組みも活用して、我が国の医療物資の安定確保に総力を挙げて、取り組んでください。
また、経済安保推進法に基づく『特定重要物資』、この指定は、今回の中東情勢のようなサプライチェーンリスクにも対応できる効果的な方策だと考えます。赤澤大臣や上野大臣からは、物資指定を前向きに検討している旨、報告がありましたけれども、国民の命と暮らしに直結する物資を担当する全ての所管大臣は、小野田大臣と連携して、サプライチェーンリスクを点検した上で、物資指定の検討を進めてください。以上です。」