令和8年4月21日、高市総理は、都内で行われた経済同友会会員懇談会に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「皆様こんにちは。内閣総理大臣の高市早苗でございます。経済同友会が御創立から80周年という大変大きな節目を迎えられまして、本日、このように多くの方々の御参加の下、盛大に懇談会が開催されますことを心よりお慶びを申し上げます。今年1月には山口代表幹事が、新たに就任されました。大きな御活躍を心から期待申し上げております。
『今こそ同志相引いて互に鞭ち脳漿(のうしょう)をしぼって我が国経済の再建に総力を傾注すべき秋(とき)ではあるまいか。』今からちょうど80年前の4月、経済同友会が設立された際の設立趣意書の一文と伺っています。戦後の混乱の中、互いに力を合わせて、知恵を尽くして、日本を再び立ち上がらせようとした、創設者の皆様の強い決意がひしひしと伝わってまいります。
今の日本は、物価高や低迷する潜在成長率、戦後最も厳しく複雑な(注)国際環境など、非常に厳しく困難な状況に直面しております。でも今こそ、先人たちに学び、日本を再び立ち上がらせるその時だと私は思います。私は、日本と日本人の底力を信じてやまないものでございます。力強い経済政策を推し進め、希望ある未来を創るために、挑戦をしてまいります。
高市内閣は、政府として一歩前に出て、事業者の皆様の予見可能性を高めます。そして、国内投資の促進に徹底的なてこ入れをいたします。
令和8年度の税制改正においては、『大胆な設備投資促進税制』を創設しました。8年度予算も、予算全体にメリハリ付けを行う中で、危機管理投資や成長投資の促進策について大胆に増額をいたしました。
高市内閣として、これからはじめて概算要求段階から取り組むことになる令和9年度予算案の編成に向けては、この夏にとりまとめる骨太の方針で、複数年度予算や長期的な基金による投資促進策、また、危機管理投資、成長投資などについて、債務残高の対GDP比引き下げにもつながる予算を多年度で別枠で管理する仕組みの導入など、予算編成方針を具体化いたします。さらに、『日本成長戦略』では、大胆な投資促進策に加え、官公庁による調達、規制・制度改革など、供給と需要の両面にアプローチする総合支援策を取りまとめます。
経済同友会の皆様におかれましては、政府と連携して、是非とも積極的で大胆な国内投資に取り組んでいただくことを期待申し上げます。
また、今般の中東情勢では、国民の皆様の命と暮らし、そして、経済活動への支障が出ないように、万全の体制をとっております。先月11日には、世界に先駆けて約45日分の石油備蓄の放出を決め、過去最大規模のIEA(国際エネルギー機関)による国際協調備蓄放出を積極的に主導しました。日本全体として必要となる量の石油の確保に加えまして、一部で生じている流通の目詰まりへの対策も強化しております。
併せて、日本が様々な石油製品由来の重要物資を輸入しているアジア各国と手を携えて強靱(きょうじん)なエネルギー・重要鉱物サプライチェーンを構築することで、アジア全体が強く豊かになれる道を切り拓(ひら)くために、先週のAZEC+首脳会合 におきまして、『パワー・アジア』を発表しました。アジアの同志国による原油調達に対する信用補完を通じた短期的支援に加えまして、アジア域内での石油備蓄の能力強化、そして重要鉱物の確保やエネルギー源の多様化を通じた産業の高度化など、構造的課題についてもアジアとの協力を深めてまいります。
さて、経済同友会御設立80周年の今年でございますが、昭和も100年の節目を迎えます。4月29日には、『昭和100年記念式典』を挙行いたします。昭和の先人たちが築いた、豊かさの土台に立って、その叡智(えいち)と努力に学びつつ、日本列島を、強く豊かに、そうしていくために、我々も果敢に挑戦してまいりましょう。
むすびに、経済同友会のいっそうの御発展と本日御臨席の皆様の御健康とますますの御活躍をお祈り申し上げます。誠にありがとうございました。」
(注)「困難な」と発言しましたが、正しくは「複雑な」です。