令和8年4月24日、高市総理は、総理大臣官邸で第5回中東情勢に関する関係閣僚会議に出席しました。
会議では、中東情勢をめぐる状況等について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「皆様、お疲れ様です。先週の本閣僚会議の後、カタール、メキシコ、ニュージーランド、サウジアラビアの首脳と電話会談を行いました。
こうした外交努力を通じ、事態の沈静化が実際に図られるように努めるとともに、国際公共財であるホルムズ海峡における日本関係船舶を含む全ての国の船舶の自由で安全な航行、原油及び石油製品の安定確保やサプライチェーンの強靱(きょうじん)化のため、引き続きしっかりと取り組んでまいります。
国内対策として、ガソリン、軽油、重油、灯油など補助を継続しています。今週のガソリン価格も、全国平均で170円に抑制できています。
原油につきましては、日本全体として必要となる量は確保できており、年を越えて石油の安定供給のめどがついています。ホルムズ海峡を経由しない原油の代替調達は、5月は、約6割の確保にめどがつきました。
中東や米国に加え、中央アジア、中南米、アジア太平洋からの原油も届くことになります。赤澤大臣は、その先の6月の代替調達についても、更なる調達先の多角化を図り、5月の水準を更に上回るように、取り組んでください。
また、流通の目詰まりにつきましても中小企業の製造現場や建築現場などで幅広く使われている潤滑油や接着剤についても、原料卸し、生産メーカー段階までは、前年並みの供給は確認されております。その先の商品卸売以降の目詰まり解消も着実に進んでいます。引き続き、赤澤大臣と金子大臣において、解消に努めてください。
国民の皆様の命に直結する医療分野においても、新たに、消毒液の容器、歯科用注射針のコーティング剤など、流通の目詰まりの解消を着実に進めています。透析資材については、国内生産している血液浄化器の製造用溶剤や注射針の滅菌用ガスなどの原料供給の目詰まりについては、順次、解消しました。海外からの輸入に依存する透析チューブについては、海外の日系生産工場へ、原料となる石油製品を優先供給する調整により、9月末までに必要な供給量を確保しました。これにより、透析資材については、当面の安定供給を実現しました。
しかしながら、医療の現場では、当面の安定供給では許されません。上野大臣は、赤澤大臣と協力をして、透析患者の方々の不安を一刻も早く払拭するため、「POWERR Asia(パワー・アジア)」の枠組みも活用して、10月以降の透析資材の安定供給を確実なものとしてください。
プラスチック製の農業資材は、食料の安定生産や供給に不可欠です。肥料と同様に、今年の春に必要なものは、既にほとんどの農業者が調達済みであることが把握できています。一部調達に不安の声があった農業用マルチシートについても、原料であるポリエチレンの前年実績での供給が可能であることを把握しています。農業用マルチシートやコメ袋を含むプラスチック製の農業資材に関する今後の調達への不安を解消するため、鈴木大臣は、赤澤大臣と協力して、資材ごとにきめ細かくサプライチェーンを確認の上、原料メーカーに対して、安定供給の働きかけを行い、これは、食料の安定供給に支障がないよう、万全の対応をとってください。
このように、国民の皆様の命や暮らしを支える分野でのお困りごとを、一件一件、着実に解消しています。各事例につきましては、お手元の資料4を御覧ください。
本当に茂木大臣にも毎日毎日様々な行動力を見せていただいております。関係閣僚においては、先日の閣僚懇談会で指示をしたとおり、ゴールデンウィークを活用して海外出張する際には、原油・石油製品の安定調達及び新たな供給源の開拓に取り組むとともに、国民の皆様お一人お一人のお困りごとにしっかりと寄り添って、目詰まりの解消を始め、重要物資の安定供給に全力で取り組んでください。
毎日お疲れ様でございますが、引き続きよろしくお願いします。以上です。」