令和8年5月2日(現地時間)、ベトナム社会主義共和国のハノイを訪問している高市総理は、レー・ミン・フン首相と文書交換式及び共同記者発表を行いました。
高市総理は、共同記者発表で次のように述べました。
「シンチャオ(こんにちは)。レー・ミン・フン首相を始め、今年4月に発足をしたベトナム新執行部の船出に改めてお祝いを申し上げます。このタイミングでベトナムを訪問し、新しい時代において改革を進めるベトナムと包括的・戦略的パートナーシップに基づいて協力を進めていくことを確認できたことを嬉しく思っております。
ベトナムはこのハノイの別名タンロン、『昇る竜』の名前にふさわしく、目覚ましい勢いで発展を遂げています。近年はサプライチェーンの重要拠点として多くの日本企業が進出しています。また、国際情勢が一層厳しさを増す中で、「戦略的自主」を掲げて積極的かつ能動的外交を展開しておられます。こうしたベトナムとの連携を強化することは、『自由で開かれたインド太平洋(FOIP)』の実現・進化に向けて極めて重要である、このような思いでこの地を訪問いたしました。
先ほど、フン首相とは、日本、ベトナム、そしてインド太平洋地域を共に強く豊かにしていくための協力を確認いたしました。
経済分野では、エネルギー、重要鉱物、AI(人工知能)、半導体、宇宙を始め経済安全保障分野での協力を二国間協力の新たな優先分野と位置づけて連携を深めていくことで一致いたしました。特に、中東情勢を受けた対応として、先般、私が立ち上げた『パワー・アジア』の下の初の案件として、ニソン製油所の原油調達について、NEXI(日本貿易保険)を通じて支援する方向で一致しました。
重要鉱物については、安定供給の確保とサプライチェーンの強靱化に向けて緊密に連携していくことで一致しました。
安全保障分野では、地域の平和と安定のため、安全保障協力の具体化を一層進めることで一致しました。
人的交流につきましては、両国間の円滑な交流のため、領事分野の協力強化で一致しました。
地域・国際情勢に関しましては、中東情勢に加え、南シナ海、核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応といったインド太平洋地域の諸課題について意見交換を行いました。ベトナムが本年、議長を務めるCPTPPの協定(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)を、高い水準を維持した上で、戦略的に拡大する重要性を確認しました。
この後、私はベトナム国家大学に赴き、日越協力の未来、そして日本が目指すFOIPについてお話をいたします。日本が描く世界の在り方、日本外交が目指すものをしっかりとお伝えできればと思っております。
これからもフン首相と力を合わせ、日ベトナム関係を新たな高みへと引き上げてまいります。
ありがとうございました。シン・カム・オン(ありがとう)。」