中東情勢に関する関係閣僚会議

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 令和8年5月21日、高市総理は、総理大臣官邸で第8回中東情勢に関する関係閣僚会議に出席しました。

 会議では、中東情勢をめぐる状況等について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

 (高市総理)
 皆様お疲れ様でございます。私は、先週15日には訪中直後のトランプ大統領と電話会談を実施しました。イラン情勢について、事態の沈静化が一刻も早く実際に図られることが重要であるといった日本の基本的な考え方を改めてお伝えしました。
 また、今週の韓国訪問でも、李在明(イ・ジェミョン)大統領との間で、私が先月発表した「パワー・アジア」の下、インド太平洋地域の備蓄強化を含むエネルギー供給強靱(きょうじん)化と、原油・石油製品及びLNGの相互融通・スワップ取引を含む日韓両国のエネルギー安全保障強化の二つを柱とする日韓協力を立上げ、具体的な行動を共同で検討していくことで一致できたということは、成果でございました。
 国内対策として、ガソリン、軽油、重油、灯油などの補助を継続しています。今週のガソリン価格も、1リッター当たり42円の補助を入れることで、お手元資料1-4ページで良くわかりますが、G7各国の中で最も安い水準である全国平均で170円に抑制しています。
 代替調達の取組の進展によりまして、原油やナフサ由来の化学製品を含む石油製品は、「年を越えて」供給継続が可能ですが、流通過程において、物資の目詰まりが発生しています。
 これまでの事例を見ますと、目詰まりには、大きく三つの類型があることがわかります。さきほど、赤澤大臣からも説明がありました。第一に、川上の石油化学メーカーが、翌月の原料供給量を未定と伝えた結果、川中の商社やシンナーメーカーが自発的に供給量を絞ったケース、第二に、一度シンナーの供給制約を通知した後に、供給量が回復したにもかかわらず、それを供給先にタイムリーに伝えなかったケース、第三に、大規模修繕工事の一部を受託した塗装事業者が、シンナー不足の不安から、通常は小分けに発注していたものを一括発注し、川上の出荷に影響を与えてしまったケース、でございます。
 これらは、政府から個別企業にアプローチし、正確な情報をお伝えし、状況を御理解いただくことで、解決につながっており、目詰まり解消に当たっては、取引先の企業名を含めた正確な情報提供が不可欠です。
 例えば、国民生活に不可欠なごみ袋については、例年どおりの供給が可能ですが、自治体が指定するごみ袋については、一部自治体において、例年を超える購入が行われ、結果として、品薄になっています。
 「食品包装資材のインクの原料」については、前年実績での供給が可能であることを確認できていますが、予防的に、商品パッケージのデザインを変更する食品メーカーもあります。
 お手元の資料のとおり、「前年同月同量」を基本とした物資の供給や調達を呼びかけておりますが、引き続き、関係大臣は、迅速な実態把握と、正確な情報発信に取り組んでください。
 また、大型連休中に、副大臣・政務官が事業者の皆様に直接お目にかかって、小規模事業者の方々から、切実なお声を多数頂きました。
 このため、お手元の資料のとおり、取引先との交渉力が強くない小規模事業者の方々が多く、目詰まりが頻繁に発生していると考えられる業種としては、「工務店」、「自動車整備工場」、「パン・菓子など販売店」における物資の供給実態の把握と目詰まり解消に重点的に取り組んでいます。
 マンションや戸建住宅の供給については、大手デベロッパーや大手ハウスメーカーによりますと、「現時点で引き渡しの遅延等は生じていない」ということですが、建設・住宅資材につきましては、一人親方や工務店を含む川下の事業者の皆様が目詰まりを感じておられると認識しています。
 政府としては、業界団体とも連携して、情報収集・共有の取組を強化し、目詰まりの解消を進めており、現場の事業者からも「数量制限付であるものの、シンナーを入手できた」など、改善の兆しの声を頂いております。
 特に情報の届きにくい一人親方に対しては、全国59万人が加入する全国建設労働組合総連合の地方組織と地方整備局・経産局が連携し、地方ごとにプッシュ型で調達・供給状況を把握する仕組みを構築し、対策を強化しています。
 「潤滑油・アドブルー」についても、自動車整備工場などの状況把握を強化しており、目詰まりが解消した事例があるところですが、地方運輸局から事業者や事業者団体に対するヒアリングなどプッシュ型の働きかけを強化して、地方経産局とも連携して、目詰まりの解消を加速します。
 「パン・菓子など販売店」については、包装資材の供給実態の把握を既に開始しておりますが、地方農政局が、パン・菓子など販売店から聞き取った情報を基に、地方経産局と連携して包装資材の流通の目詰まり箇所を特定し、解消してまいります。
 金子大臣、鈴木大臣は、赤澤大臣と協力して、地方機関の連携を通じて、川中から川下の流通過程の実態把握と目詰まり解消に全力で取り組んでください。
 国民の皆様の命に直結する医療分野におきましても、新たに、「錠剤包装シート」、「歯科用器械製造に用いる潤滑油」の「流通の目詰まり」を解消しました。
 国が備蓄している「医療用手袋」については、5月18日から受付を開始し、既に、412の医療機関などから頂いた最大約160万枚の要請について確認を終え、5月23日から、順次、配送を開始します。
 調剤薬局からも、医薬品の「容器」や「分包紙」などの物資について、供給不足の声が届いていますが、上野大臣は、赤澤大臣と連携して、国民の皆様の命を守るとの強い決意を持って、目詰まりの解消に取り組んでください。
 このように、国民の皆様の命や暮らしを支える分野でのお困りごとを、一件一件、着実に解消しています。各事例については、お手元の資料をよく御覧ください。
 物資の調達にお困りの方々が多数おられる中、関係大臣は、「工務店」、「自動車整備工場」、「パン・菓子など販売店」について、早急に目詰まり解消のめどを付けた上で、順次、重点取組の対象を拡大して、物資供給の問題解決に全力で取り組んでください。よろしくお願いします。以上です。

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