令和8年5月30日、高市総理は、都内で開催された全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
(高市総理)
内閣総理大臣の高市早苗でございます。国民大集会の開催に当たり、御挨拶を申し上げます。
2002年以降、残された拉致被害者の御帰国はあまりに長い時間がかかっております。その間に被害者の方々も年を重ねていかれ、そしてまた御家族の中には残念ながら亡くなられた方も多くいらっしゃいます。もうこれ以上時間をかけるわけにはまいりません。主権国家の責務として、認定の有無にかかわらず、拉致被害者の皆様に一刻も早く祖国の土を踏んでいただく。それが私に課せられた使命であり、そのために私は不退転の決意で、国民の皆様の声を後押しに、懸命に取り組んでまいります。
日朝双方の未来のためにも、日朝平壌(ピョンヤン)宣言に基づき、互いに実りある関係を作るべく、日本国政府は、対話し、具体的に行動する用意があります。拉致をされ、長年、家族と離れ離れになっている国民の帰国を望むということは、日本政府の首班として、そして一人の日本人として、当然のことでございます。金正恩(キム・ジョンウン)委員長との首脳会談を始め、あらゆる選択肢を排除せず、私の代で何としても突破口を開いて、拉致問題を解決する、その決意を持ち続け、そして、今、木原官房長官とも、拉致議連の皆様とも、力を合わせて行動をしています。
日朝双方で、互いの繁栄、地域の平和と安定に向けて着実に取り組んでまいりたい。恐らく北朝鮮の人たちもこのメッセージを見ておられると思いますので、あえてそう申し上げます。私は切にそう願っています。双方の国民・人民のために、また、未来の若者たちのために、勇気ある一歩を金正恩委員長と踏み出したいと思っています。
もちろん、日本人の拉致被害者の帰国を実現することは、日本政府の責務であります。何より我が国が主体的に行動すべきものでございます。しかしながら、その上で、国際社会と緊密に連携をしていくことも非常に重要です。先ほど古屋会長から話がありましたけれども、3月に行われた日米首脳会談では、拉致問題への取組について、トランプ大統領から改めて全面的な支持を得ました。また、先週の日韓首脳会談でも、拉致問題の即時解決に向けた李大統領の引き続きの理解と協力を求め、その取組の重要性について一致をしました。
このほかにも、今年に入ってからも随分たくさんの外国の首脳が日本を訪れている、私と首脳会談をしている、皆様御承知だと思います。国連の事務総長も先般お見えになりました。例外なく全ての首脳会談で、私はこの拉致問題、一緒に解決に向かって歩んでほしい、そして協力をしてほしいということを、必ず申し上げてまいりました。とにかく、各国、あらゆる機会を捉えて拉致問題への理解と協力を求めています。拉致問題に対する理解は、今、国際社会において確実に広がっていると、これも感じております。
そして、拉致問題の解決に向けては、国民の皆様からの一致団結した強い思いが示されるということが、私たち政府の取組に対する力強い後押しとなります。ここにいらっしゃる皆様、そして今日、配信などで遠くから見守ってくださっている皆様には、平素から様々な形で御尽力をいただいております。心より感謝を申し上げます。これからも、国民の皆様のより一層のお力添えを賜りますように、いま一度お願いを申し上げます。
高市内閣で拉致問題を解決すると、こういう決意を胸に日々邁進(まいしん)しています。一日も早く、一時間でも早く皆様に具体的な成果をお示しできるよう、ほんの僅かなチャンスも取り逃がすことなく、政府一体となって真摯に取り組んでいる、今、その真っ最中であるということを皆様にお伝えをいたします。
今日は、早紀江さんが脱臼をされて、痛い思いをされて、それでも皆様にお訴えをと、この場にいらっしゃった。本当に、本当に、本当に身体を大事にしていただきたいと思います。帰国を待ちわびる全ての御家族の皆様、心労は並々ならぬものがあると思いますけれども、どうかお身体を大切にして、私たちも歯を食いしばって頑張ります、行動しますので、家族を抱き締めることができる、その日を、その日をしっかりと健康にお待ちいただきたい。そう願ってやみません。
本日、御一緒いただいた全ての皆様に心から感謝を申し上げ、御健勝をお祈り申し上げます。ありがとうございました。