令和8年6月10日、高市総理は、都内で開催された第96回全国市長会議(通常総会)に出席しました。
総理は、祝辞で次のように述べました。
(高市総理)
皆様、おはようございます。第96回全国市長会議の御開催、誠におめでとうございます。大変な御盛会で喜んでおります。
市長・区長の皆様におかれましては、日頃から住民の皆様に最も身近な代表として、地域社会の発展や、また住民福祉の向上に御尽力をいただいていることに、心より感謝を申し上げます。
今般の中東情勢については皆様も御心配だと思いますけれども、国民の皆様の命と暮らし・経済活動に支障が生じないように、政府の取組を更に強化することといたしました。まず電気・ガス料金につきましては、今年度の予備費を活用しまして使用量が多くなる7月から9月において、電気・ガス料金への支援を実施いたします。今年の夏の電気料金は、昨年、同期間に補助を実施した料金よりも引き下げられ、標準的な御家庭におきまして、3か月で5,000円程度の負担引き下げ効果を実現できると考えております。
そして、中東情勢は依然として不透明でございます。電気・ガス料金支援に限らず、必要な施策を臨機応変に講じてまいります。このためリスクの最小化の観点から、資金面で万全の備えを取るべく、3兆円超の補正予算を編成し、先週成立しました。具体的には令和7年度補正予算で2兆円を措置した重点支援地方交付金なんですけれども、これは残額が現在約6,000億円ございますので、この残額に加えまして、電気・ガス料金支援の対象とはならない特別高圧電力ですとか、LPガスの利用者への支援など、地域の実情に応じた支援を強化していただけますように1,000億円を追加措置しましたので、合計約7,000億円を活用できるようにいたしました。推奨事業メニューとして、中小企業や医療・介護・保育施設といった供給側への価格高騰対策支援もお示しするということにいたしておりますので、是非とも有効に御活用いただきますようにお願いを申し上げます。
また、電気・ガス料金支援のために、使用決定しました一般予備費について、その残高を1兆円に復元するとともに、今後への万全の備えのために、新たに中東情勢等対応予備費を創設しました。この一般予備費を1兆円に復元したというのは、もう先ほど来、お話もございましたけれども、自然災害などに対応するという意味もございます。それからガソリン価格、現在令和7年度予備費を活用した補助を継続しております。G7では最も安い水準である全国平均170円に抑制しています。これによりまして、ガソリンの暫定税率廃止の効果も含めて、4月の消費者物価を1.1ポイント程度押し下げ、国民の皆様の家計の直接的な負担は、同月1世帯当たり2,600円程度軽減をしました。
原油やナフサを含む石油関連製品につきましては、石油備蓄の放出や各国からの代替調達を通じて、現状、日本全体として必要な量は確保できており、年度を越えて原油や石油関連製品の安定供給可能な、めどがついております。一方で、一部では供給の偏りや流通の目詰まりが生じておりますけれども、目詰まり対策をきめ細かく進めて、市場の混乱の回避に全力で取り組んでいます。皆様方におかれましても、この目詰まりに関する具体例・情報がございましたら、地域の経済産業局・地方整備局・地方農政局に対して、是非とも情報提供をお願いいたします。1件ずつ丁寧に、しかも、できるだけスピードを上げて、その問題解消に取り組んでおりますが、情報が不足しては取り組めませんので、もうどんな小さなことでもお知らせをいただけると助かります。
高市内閣では、地方が持つ伸びしろをいかして、国民の皆様の暮らしと安全を守るために地域未来戦略の取組を進めております。政府が一歩前に出て、地域を超えたビジネス展開を図る企業を支援して、大胆な投資促進策とインフラ整備を一体的に講ずることで、地方に大規模な投資を呼び込んで、そして地域ごとに産業クラスターを戦略的に形成していきます。大胆な投資が更なる投資を呼び、手取りが増える、質の高い教育が受けられる、といった目に見える形で着実な変化を、実感していただくことを目指しております。現在、取組を進めるためのインフラ整備・規制制度改革・産業・人材育成などを実現する地域未来交付金の拡充ですとか、新たな財政措置の創設など、地域未来戦略の政策パッケージの早急な具体化に取り組んでいるところでございます。
日本列島を強く豊かに、47都道府県どこに住んでいても安全に生活することができて、そして必要な医療や福祉、また質の高い教育を受けることができて働く場所がある。これが高市内閣の目指す日本の姿でございます。地域の希望ある未来を切り拓(ひら)くために、一緒に取組を進めてまいりましょう。
結びになりますが、全国市長会のますますの御発展と、本日、御臨席の先生方の一層の御活躍を心から祈念申し上げます。本日はお招きをいただき、誠にありがとうございました。