イタリア訪問(2)

    • 動画が再生できない方は こちら (政府広報オンライン)

 令和8年6月15日(現地時間)、イタリア共和国のローマを訪問している高市総理は、イタリア共和国のジョルジャ・メローニ首相と首脳会談を行い、続いて両首脳は共同記者発表を行いました。最後にワーキング・ランチに出席しました。

 高市総理は、共同記者発表で次のように述べました。

(高市総理)
 ジョルジャありがとう。まずイタリアの皆様こんにちは。本日、ジョルジャ・メローニ首相のお招きを頂き、ジョルジャの故郷(ふるさと)であるローマを訪れ、成熟した日イタリア関係の更なる発展について議論できたということに感謝をいたしております。また、今年は日本とイタリアの外交関係樹立160周年というこの記念すべき年に1月にジョルジャが日本に来てくれて、そして6月に私がここにいるということで、首脳の相互往来を実現できたということもとてもうれしく思っております。
 私とジョルジャは今からフランスに移動して、今夜からG7サミットがはじまります。それに先立って、ジョルジャとは、「特別な戦略的パートナー」として、中東情勢に加え、ウクライナ情勢、そしてまた中国・北朝鮮を含む東アジアの地域情勢についても、連携して対応していくということになりました。
 中でも、イラン情勢について、米国とイラン間で覚書が合意に至ったことを歓迎しました。その上で、ホルムズ海峡における自由で安全な航行が実際に確保されるということはイタリアと日本を含む国際社会にとって、極めて重要な課題でございます。今回の合意が迅速かつ着実に履行されて、中東地域全体の平和と安定が実現されることを願ってます。またそのための緊密な連携をジョルジャと確認しました。
 また、国際社会全体は、エネルギー安全保障面で困難に直面しています。日本が進めている「パワー・アジア」の枠組のような、地域での協力の重要性を認識しながら、G7としてエネルギー強靱(きょうじん)化に向けてとるべき行動についても話をしました。
 その上で、1月にジョルジャと発表した新たなパートナーシップの下で、二国間協力の今後の展望についても議論しました。まず、先月日本が発表した、進化した「FOIP(自由で開かれたインド太平洋)」、これは各国の「自律性」と「強靱性」を高めていく、そして地域の平和と安定に向けて、この両国で連携していくということで一致しました。そして地中海とインド太平洋のつながりも意識しつつ、イタリアが進めておられる取組と連携しながら、地域全体を「共に、強く豊かに」するために、同志国であるイタリアと連携して取り組んでいきます。
 安全保障協力については、両国間の共同訓練など部隊間交流の進展や今年9月のイタリア艦船の日本寄港など、イタリアのインド太平洋地域への継続的な関与を歓迎しました。今ジョルジャから話が出ました「GCAP(グローバル戦闘航空プログラム)」でございますが、この進展を加速化させるために、引き続き連携をしてまいります。
 次に、両国の重要課題の一つであるエネルギーも含む経済安全保障の分野では、半導体、重要鉱物及び先端技術分野を含むサプライチェーン強靱化に向けた政府間覚書が署名に至ったことを歓迎します。
 先般、東京で開催した経済安全保障協議の枠組やこれらの合意の下で、経済安全保障分野での戦略的な協力を更に具体化させてまいります。
 また、1月にジョルジャとの間で確認した、有事の際のLNG(液化天然ガス)の融通に関する協力も着実に進んでいます。半導体についても、両国の関係機関や企業の連携強化について具体的な進展が見られています。
 経済分野では、日本企業も参画する「メッシーナ海峡大橋」の建設事業が、両国の経済面での協力を象徴する一大事業となることを願ってやみません。日本の知見と経験をいかして、この事業が早期に実現されることを期待します。
 宇宙分野の協力も進展を見せてます。今回、「宇宙の協力に関する共同声明」を発表しました。スペースデブリ対策や衛星データ協力など、宇宙関連の企業間協力も進んでいて、更なる具体的な成果を目指してまいります。
 先端科学技術分野の協力を推進するために、今般、政府間の協力文書が署名に至ったことも歓迎します。
 さらに、ジョルジャも話してくれましたが、防災分野では、火山や地震を始めとした災害への対応というのは、両国共通の課題です。今年2月に署名した防災研究機関の協力覚書の下で、知見の共有や人材育成を進めてまいります。
 ジョルジャは東京で、日本語で話をされました。「頑張る」という言葉を話してくれました。私もイタリアの言葉について触れたいと思います。イタリアでは、仕事を頑張っていらっしゃる方に、「ボン・ラボーロ」と挨拶されるというふうに伺いました。私は、「ボン・ラボーロ」というこのようなイタリア社会の仕事に対する真摯な思いに心から敬意を表します。これが、自動車から服飾まで、すばらしいイタリアのモノづくりにつながっているものだと思います。そして私も、ジョルジャと共にこれからも「良い仕事」をしていきたいと思います。
 ジョルジャ、ありがとう。ボン・ラボーロ!

新着記事