令和8年7月30日、高市総理は、総理大臣官邸で令和8年第12回経済財政諮問会議を開催しました。
会議では、内閣府年央試算等について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
(高市総理)
今朝もありがとうございました。
まず、一昨日に発生した令和8年熊本地震では、これまでに人的被害や火災、建物倒壊などの被害が確認されています。
お亡くなりになられた方に哀悼の誠を捧げますとともに、謹んで御遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。
そして、被災をされた全ての方々に心からお見舞いを申し上げます。
さて、本日は、『内閣府年央試算』及び『中長期の経済財政に関する試算』の報告を基に、「予算の全体像」と「令和9年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針」について、意見交換を行いました。
今回の『年央試算』では、我が国経済について、2026年度は、原油価格の上昇により下押しされるものの、「賃上げによる所得増」や「各種政策効果の下支え」もあり、実質0.9パーセント程度の成長率になるとの見通しが示され、2027年度は、下押し要因の一巡もあり、実質1.1パーセント程度の成長率になるとの見通しが示されました。
「世界経済を取り巻く環境」が大きく変動する中で、「物価・賃金」が継続的に上昇する中で、「所得の増加」が「消費」や「投資」を生み出す、「民需主導の循環」が生まれつつあり、こうした「前向きな動き」を強化してまいります。
「財政状況の実績」としては、プライマリーバランスが、昨年度に「概ね均衡」する見込みとなりました。
また、「追加的な財政支出」を毎年「実質10兆円」と想定した場合でも、十分な経済成長が実現すれば、財政運営目標の「中核」である「債務残高対GDP(国内総生産)比」は、「安定的に低下」し、PB(プライマリーバランス)についても、2027年度以降は「黒字」となることが示されました。
「令和9年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針」については、まず、「危機管理投資」・「成長投資」をはじめ、「国内投資」を通じた「潜在成長率」の引上げにつながる施策を「予見可能性」を持って実施できるよう、通常の歳出とは別に『「強く豊かな日本」投資枠』を創設し、真に効果的な施策を重点的に措置してまいります。
この「投資枠」につきましては、「要求上限」を設けず、「事項要求」も含め、「所要額」を適切に要求できる仕組みといたします。
また、予算の要求・要望は、「賃金や調達価格の上昇」を踏まえて行い、予算編成過程において、令和8年度予算から実現した「経済・物価動向等の的確な反映」を実現します。
さらには、「補正予算依存」から脱却して、「恒常的な施策」は当初予算に計上するため、必要に応じた「事項のみの要求」も活用しながら、適切に要求・要望することを可能にします。
このように、「令和9年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針」は、必要な予算要求を十分に行える仕組みとなっており、もはや「シーリング」と呼ぶべきものはありません。
その上で、大切なことは「財政支出の額」ではなく、その「経済成長に与える効果」です。今後の予算編成過程においては、「補助金・基金の見直し」をはじめ、歳出全般にわたり、「施策の優先順位」を洗い直し、予算の中身を大胆に重点化させていきます。
こうした「新しい仕組み」の下で、より良い予算を作り上げてまいります。
このように、日本の経済・財政が新たな局面を迎えつつある中で、「責任ある積極財政」の考え方の下、「成長型経済」への移行を確実なものとするとともに、「財政の持続可能性」と「市場の信認確保」にも十分配慮し、『骨太方針2026』に基づき、適切な「マクロ経済財政運営」に取り組みます。
「責任ある積極財政」への転換を進めるに当たり、「市場とのコミュニケーション」を、透明性高く、かつ丁寧に行うことで、「市場の信認」の確保も実現してまいります。
高市内閣はこの「挑戦」を、必ずやり抜きます。
本日決定した「予算の全体像」や、本日閣議了解する「令和9年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針」に基づき、令和9年度予算編成を進め、「責任ある積極財政元年」にふさわしい予算としてまいります。
以上です。本日もありがとうございました。