構成員の皆様、お疲れ様でございます。本当にありがとうございます。
高市内閣は、今般の中東情勢を受けまして、「緊急時対応」として、「世界に先駆けた備蓄放出の決定」、「ホルムズ海峡代替の原油・石油製品の調達」、「目詰まり解消対策」等を講じてまいりました。
赤澤大臣を中心に、一つ一つ丁寧にきめ細かく取り組んだ結果、「自動車整備工場の潤滑油」、「工務店のシンナー」、「農業用資材や燃料油」、「パン・菓子等販売店の包装容器」、「医療機関の医療用手袋」など、石油製品の目詰まりについて、政府への相談は劇的に減少しており、収束に向かっております。
このように、高市内閣としましては、規制的に需要を抑制するのではなく、国内における経済活動の停滞を回避しながら、国民の皆様の命や暮らしを支える分野でのお困りごとを、一件一件、着実に解消するということに全力で取り組んでまいりました。
さらに、「緊急的激変緩和措置」により、この「燃料油補助」を始めとした「物価高対策」を行いました。G7で最も高い水準の実質賃金上昇率を実現し、G7で一番低い水準に物価上昇率を抑制できております。労使の皆様の御尽力もあってのことですが、今日おいでの構成員の皆様の様々な御尽力にも感謝をいたします。とにかく国内での経済活動の停滞回避ということを考えながら、力を尽くしてまいりました。
併せて、エネルギーをめぐる国際的な構造・力学が根本から変化して、これまで企業活動や政策の「当然の前提」とされていたようなものがですね、大きく揺らいだと認識しております。サプライチェーンで繋(つな)がっているアジア全体のエネルギーの安定供給を実現する取組として、「パワー・アジア」を始動しました。
こうした緊急時対応が一定の効果を上げた、今こそ、エネルギーをめぐる世界の構造的変化を正面から受け止め、国民生活と経済活動を守り抜くために、我が国のエネルギー構造を「需給両面から強靱化」する取組を強化してまいります。
今回、赤澤大臣から報告があったとおり、世界に先駆けて進めてきたGXを、二つの強靱化の観点からパワーアップさせて、これを高市内閣の「パワーGX」として強力に進め、「強い経済」の実現につなげてまいります。
まず、「化石燃料の調達先の多角化・リスク低減」が「パワーGX」の柱の一つとなります。
「原油やナフサの調達多角化」に取り組む事業者へのインセンティブ付与の仕組みの導入を検討するということとともに、ナフサや川中製品を含む「石油関連製品の供給体制」をこれまで以上に強化してまいります。
次に、「化石燃料依存度の低減」の取組の加速化でございます。
安全性を大前提とした原子力の最大限の活用を進め、「エネルギー価格の抑制」につなげるということとともに、「次世代革新炉の早期導入」に向けて、NEDOの機能を抜本強化いたします。
また、「ペロブスカイト太陽電池」、日本で発明された、そして日本国内で原料を調達できる、このすばらしいもの、そして「次世代の地熱発電」などですね、この国産の脱炭素電源や化石代替燃料の導入・開発も、これまでのGXの『分野別投資戦略』を見直して、加速いたします。
そして、競争力に大きく関わる「AI時代の電力需要増加」への対応も万全としてまいります。「発電向けタービンの供給力強化」。そして「光電融合技術」や「省エネ型半導体」を含む「革新型データセンターの開発」、これは国内外にどんどん展開できるものです。そして「原油依存低減」に向けた「燃料転換」のための投資支援。こういった取組を加速してまいります。
我が国が「産油国とアジア諸国の結節点」となって、サプライチェーンで繋(つな)がる「同志国のエネルギー需給強靱化」を「パワー・アジア」を通じて加速してまいります。
このように今日申し上げた「パワーGX」というのは、国際情勢の構造的な変化を受けて、これまでのGXの取組に、
・「化石燃料の調達多角化・リスク低減」や
・アジア同志国を始めとした「グローバルなエネルギー需給構造の強靱化」
を新たに位置付けて、加速することで、「エネルギー需給構造の強靱化」を進めるものでございます。
また、このパッケージに掲げられた施策の多くは、『日本成長戦略』の戦略17分野の一つであります、「資源・エネルギー安全保障、GX」に位置付けられております。「官民ロードマップ」の下で、民間の国内投資を引き出し、国内外の需要創出までの一貫した支援を行うことで、日本の成長力強化にもつなげてまいります。
赤澤大臣は、本日取りまとめたパッケージについて、「次の国会への法律案の提出」を含め、実行に移すことのできる取組から、速やかに着手してください。
さらに、本日示された取組の具体化や成長投資の実現に向けて検討を深め、高市内閣の『パワーGX戦略』として年末までに取りまとめたいと思っておりますので、構成員の皆様におかれましては引き続きよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございます。