内閣総理大臣の高市早苗です。本日、陸上自衛隊高等工科学校の卒業式を執り行うに当たり、内閣総理大臣として、卒業生の皆さんに対し、心からお祝いを申し上げます。
69期の皆さん、御卒業おめでとうございます。
今ここにいる皆さんは、3年前の春、「自衛官になりたい」、「大切な人を守りたい」、「平和を守りたい」など、様々な志を胸に、武山の門をくぐって下さいました。以来、勉学や部活動、そして訓練に全身全霊で励み、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)し、手を取り合い、共に必死で駆け抜けた3年間だったことでしょう。
高等工科学校での生活を振り返れば、親元を離れ、共同生活を送り、自衛官となるための訓練や、規律の順守など、ほとんどの出来事が人生で初めての経験であったと思います。同期の仲間と共に汗を流し、時には涙を流したこともあったでしょう。皆さんは今、その全てを乗り越え、たくましく成長した姿で卒業の日を迎えられました。自衛隊の最高指揮官として大変頼もしく感じています。そして、心より敬意を表します。
昨今の国際情勢は、更に厳しさが増し、安全保障環境の変化が様々な分野で加速度的に生じています。現実的で強靱(きょうじん)な安全保障政策を前に進めていくことは、政府の最重要課題の一つであり、国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画の三文書を今年中に改定します。
AI(人工知能)、無人機、サイバーなどの先進技術は、戦闘の在り方を一変できるほど重要な要素になっており、皆さんが本校で学んだ知識や技術が我が国の安全保障を支えることになります。今、正に、自らの意思で自衛官に任官し、これから全国各地の部隊において、国を守るという崇高な任務に就く皆さんは、正に国の宝です。
自衛隊においても、やりがいと働きやすさを大切にし、働きがいを感じられる組織にしていくことが求められています。高等工科学校の生徒で良かった、自衛官になって良かったと、一人一人が感じられるよう、政府を挙げて、自衛官の社会的地位の向上を含め、包括的な自衛官の処遇改善の取組を進めていくことをお約束します。
御家族の皆様、この佳き日を迎えられ、心よりお祝いを申し上げます。大切な御子息が高等工科学校に入学し、生活を送っていく中で不安を抱かれることもあったのではないかと拝察いたしますが、彼らは立派に成長し、無事に卒業を迎えることとなりました。これから様々な場で活躍する御子息の雄姿を、今後とも、どうか温かい眼差しで見守っていただきたいと思います。
結びになりますが、時に厳しくも、深い愛情を持って生徒の指導に当たってこられた星指(ほしさし)学校長を始めとする教職員の皆さんに敬意を表するとともに、本校に多大な御理解と御支援を頂いている関係者の皆様に、深く感謝を申し上げます。
卒業生の今後の活躍と高等工科学校の一層の発展をお祈りいたします。
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