日本国内閣総理大臣の高市早苗でございます。まず、本日の記念晩餐(ばんさん)会の開催に当たり、御尽力いただいた豪日協会及び豪日経済委員会に敬意を表します。皆様とともに、NARA条約署名50周年をお祝いできますことを、大変光栄に思います。
先月の私のキャンベラ訪問時には、モスティン連邦総督、アルバニージー首相を始めとする豪州の方々からすばらしい心温まる歓迎をしていただきました。改めて感謝申し上げます。羊毛や石炭の取引に始まった日豪関係は、その経済的つながりを更に強化するとともに、いまや日本の「もがみ」型護衛艦が豪州に採用されるなど、安全保障面を含め、様々な分野での連携が深化しています。私は、あらゆる面で緊密に協力する日豪両国は、先駆的な安全保障協力を進める同志国連携のフロントランナーであり、言わば「準同盟国」とも言える関係を築いていると申し上げました。そして、アルバニージー首相と私は、次の半世紀を見据えて、日豪関係を更なる高みに引き上げる決意を新たにいたしました。
その上で、このような緊密な関係は、政府間の連携だけで築かれるものではありません。強固な日豪関係の礎には、長年にわって積み重ねられてきた、良好で多層的な人と人とのつながりがあります。本日の晩餐会も、正にそのことを物語るものです。そして、NARA条約は、そうした日豪の友好と協力を支え、両国の関係を今日まで発展させてきた重要な基盤であり続けてきました。この人的交流は、今日ますます広がっています。昨年、両国間の訪問者数は初めて140万人を超え、過去最高を記録しました。また、私の故郷である奈良市とキャンベラ間を含め、日豪間には107件もの姉妹都市・友好都市提携があり、草の根の交流を支えています。こうした重層的な人と人とのつながりこそが、日豪関係の真の強さの源であると確信しております。
本日御列席の皆様は、これまで両国の友好関係を様々な形で支え、育んでこられた方々です。改めて皆様の御尽力に感謝申し上げますとともに、今後とも日豪友好の架け橋として、次の世代へこの絆(きずな)をつないでいただきますようお願い申し上げます。結びに、両国の今後50年が更に実り多いものとなること、また、皆様の御健康と御多幸を心よりお祈り申し上げます。ありがとうございました。
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