宮城県訪問
平成28年2月21日、安倍総理は、宮城県を訪問しました。
総理は、塩竈市で塩釜水産物仲卸市場の朝市を視察しました。その後、石巻市で新蛇田地区災害公営住宅・防災集団移転宅地及びかき生産者を視察しました。さらに、女川町で中心部地区復興土地区画整理事業を視察しました。
視察後、総理は次のように述べました。
「まず、被災地それぞれの地域には、それぞれの地域の事情や課題があります。そうした課題に対応しながら、復興を進めていく必要があると考えています。
今日は、塩竈、石巻、そして女川の被災地を訪問いたしました。塩竈では、だんだん漁獲量も増え、そして、観光客も増えてきているという話を伺いました。そしてまた、石巻では、漁業の6次産業化を進めていく中において、生産性を上げながら生産者の収入を上げていく。そういう新たな努力、試みも進んでいるということをお話を伺い、またそれが進んでいるなと実感いたしました。女川については、以前訪問した時は、全く模型しかなくて、ほとんど建物の姿は見えなかったのでありますが、その女川の夢であった模型の姿がだんだん形になりつつある。そしてまた、東京や都市部からも若い人たちがやってきて、自分たちの考えや力を活かしたい。そういう動きも出てきていると、大変心強く思いました。
これからもできる限り被災地を訪問しながら、それぞれの地域、ニーズに合った対応、復興をしっかりと進めていきたいと思います。そしてまた、指定廃棄物の処分場の問題については、まずはしっかりと住民の皆さんの声に耳を傾けていくことが大切であろうと思います。これからも、解決していくためにしっかりと努力を重ねていきたいと思います。」
また、2月26日、27日に中国・上海で開催されるG20の財務相・中央銀行総裁会議についての質問に対し、総理は次のように述べました。
「G20の財務相会議においては、例えば中国の過剰設備等の構造問題、あるいはまた、米国の金融、そしてあるいは原油の変動が経済に与える影響等について、幅広い率直な議論をしてもらいたいと思っています。日本はG7の議長国として、世界経済の成長、安定のために、議論をリードしていきたいと思っています。」