児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議

平成31年3月19日
発言する安倍総理1 発言する安倍総理1
発言する安倍総理1
発言する安倍総理2 発言する安倍総理2
発言する安倍総理2

 平成31年3月19日、安倍総理は、総理大臣官邸で児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議に出席しました。

 会議では、児童虐待防止対策に関する取組について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「虐待を受けながらも、両親の思いに応えようとする思いを覚えたての平仮名でつづった、5歳の結愛(ゆあ)ちゃん、悲痛なSOSの声を発していた心愛(みあ)さん、虐待によって幼い命が奪われる痛ましい事件が繰り返されたことは、本当に悔やんでも悔やみきれません。子供たちの命を守るのは、私たち大人全員の責任です。
 この強い決意の下、『児童虐待防止対策の抜本的強化について』をただ今、取りまとめました。
 政府としては、本対策を実施するため、児童福祉法等の改正法案を、今国会に提出します。本法案には、体罰を明確に禁止する規定や懲戒権の在り方に関する検討規定、躊躇(ちゅうちょ)なく一時保護に踏み切れるよう、一時保護等を行う介入の担当者と、保護者支援の担当者の分離、配偶者暴力相談支援センターなどにおけるDV対策との連携強化など、今回明らかになった問題点に対処するための強化策を盛り込んでおります。
 このほか、児童福祉司の処遇改善や、一時保護所の充実などの児童相談所の体制強化、スクールロイヤーの教育委員会への配置や警察OBの学校への配置、里親支援の拡充や、特別養子縁組制度の見直しなど、社会的養育の充実・強化などを実施することとし、いずれもスピード感を持って強力に推進してまいります。
 また、先月8日に、関係閣僚会議で指示した、緊急安全確認を通じて、一時保護等に至ったケースも報告されました。引き続きこうした子供たちのケアや保護に、万全を期してください。
 地域住民や関係機関の認識が高まる中で、児童虐待の通告件数は、年々増加しております。こうした状況においても、児童虐待の発生予防・早期発見、発生時の迅速・的確な対応、被虐待児童への自立支援という一連の対策を、切れ目なく講じていくことが大切です。
 根本厚生労働大臣を中心に、各大臣においては児童虐待の根絶に向けて、総力を挙げて取り組んでいく。あらゆる手段を講じて虐待を受けた子供たちを守っていく。そういう強い決意を持って臨んでください。」

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