渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)開業祝賀会

令和元年10月30日
挨拶する安倍総理1 挨拶する安倍総理1
挨拶する安倍総理1
挨拶する安倍総理2 挨拶する安倍総理2
挨拶する安倍総理2
挨拶する安倍総理3 挨拶する安倍総理3
挨拶する安倍総理3

 令和元年10月30日、安倍総理は、都内で開催された渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)開業祝賀会に出席しました。

 総理は、挨拶で次のように述べました。

「本日は、渋谷スクランブルスクエアのオープニング、誠におめでとうございます。渋谷駅の真上に誕生する新たなランドマークの誕生を、皆様と共にお祝いしたいと思います。
 先ほど、屋上にある渋谷スカイに登ってまいりました。すばらしい景色で感動的でもありました。夜はさぞや美しいんだろうなと思いましたね。新宿や丸の内、川崎。そして、足元には、明治神宮や東大駒場キャンパスや2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場である国立競技場を見ることができました。私の家も見えるかなと思ったのですが、残念ながらちょっと小さくて見えなかったのですが、その先にある麻生副総理の家は大きいですから見ることができたのであります。
 私の祖父の家が南平台というところにありまして、よく子供の時に遊びに来て、この渋谷の辺で、私、幼稚園の時に迷子になったことがあって、非常に親切なおじさんが、坊や何してんのと言って、住所を言ったら送ってくれたんですね。そういう牧歌的な時代があったわけでございました。
 先ほど、東急文化会館はどこにありますかと言われて笑われましたけれども、よく東急文化会館にパンテオンという映画館がありまして、子供の時に、『101匹わんちゃん大行進』という映画を観に行って、その上にジャーマンベーカリーという所がありまして、母親に、ジャーマンなんだけど全然ドイツとは関係ない、お子様ライスを食べたことを思い出していたわけでございます。本当にすごく変わったなと思いました。
 地上230メートルからの、東京エリア360度のパノラマビューを体験することができまして、新しい時代の幕が開く、その息吹を感じたところでもございます。
 前回の東京オリンピックが開催された1964年。日本には、まだ高層ビルは一棟も存在しなかったわけであります。日本初の高層ビルは、1968年に竣工(しゅんこう)した霞が関(かすみがせき)ビルディングでありました。あれから50年以上。東京エリアには、超高層ビルが建ち並び、今や東京は世界で最も繁栄しているクールな都市になっていると言えるのではないかと思います。
 東京エリアの中でも、渋谷は、クリエイティブな力が集まる街であります。今日もたくさんいらっしゃっていますが、ITベンチャー企業が最も集積し、スタートアップ企業の発祥の言わば地となっていると思います。イノベーション発信の拠点と言えるでしょう。
 渋谷スクランブルスクエアの誕生によって、渋谷は、ますます多くの人と投資を世界中から引き付ける新たなスポットに生まれ変わっていくことを期待しています。そして、新しい時代をつくり出すイノベーションを次々に生み出し、東京エリアの魅力を更に高めていく。力強い経済成長の原動力となって、我が国の未来を切り拓(ひら)いていくものと確信しております。
 正に、この渋谷はバイタリティとイノベーション、多様性に満ち溢(あふ)れた街と言えるのではないかと、こう思います。その各都市が、そうした魅力を競い合う時代になっているわけでありますが、来年の東京オリンピック・パラリンピック、開催されます。世界中から日本にそして東京に、今日は都知事もちょっと難しい顔をして立っておられますが、アスリートが集まり世界中から人々が集うことになるわけでありますが、東京そして、日本全体が次なる時代に向けて、新しい挑戦を加速していくことになると、こう思っています。
 正に、この新たな拠点が、大きな力を発揮していただくことを大いに期待をしているところでございますが、渋谷スクランブルスクエアが、世代や地域、そして国境を越え、世界中の多くの方々から末永く愛され、日本のランドマークとなっていくことを大いに祈念いたしまして、私のお祝いの御挨拶とさせていただきたいと思います。おめでとうございました。」

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