国民の皆様へ(東日本大震災九周年に当たって)

令和2年3月6日

 政府主催の「東日本大震災九周年追悼式」につきましては、規模縮小など新型コロナウイルスの感染拡大を防止する措置を講じた上で実施する方向でぎりぎりまで模索を続けてきましたが、現下の状況を踏まえ、今が国内における感染拡大を防止するために、あらゆる手を尽くすべき時期であることから、誠に遺憾ながら、開催を断念するのやむなきに至りました。御遺族を始めとした関係者の皆様にお詫び申し上げます。

 東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から9年を迎えようとしています。
 この震災によりかけがえのない多くの命が失われました。最愛の御家族や御親族、御友人を失われた方々のお気持ちを思うと、今なお哀惜の念に堪えません。
 政府は、原発事故の被災者を含めいまだ多くの方々が避難され、不自由な生活を続けられている現実を心に刻み、復興に全力で取り組んでまいります。また、震災の大きな犠牲の上に得られた教訓を風化させることなく、また、相次ぐ自然災害の教訓を活かし、防災・減災、国土強靱化を進め、災害に強い故郷を創り上げてまいります。

 この震災により犠牲となられた全ての方々に対し哀悼の意を表すべく、3月11日の午後2時46分に1分間の黙とうを捧げ、御冥福をお祈りしたいと考えております。国民の皆様におかれましても、これに合わせて、それぞれの場所において黙とうを捧げられますよう、お願いいたします。

 なお、総理大臣官邸においては、当日、犠牲となられた方々の御霊に対して黙とうを捧げるとともに、私から追悼の言葉を申し述べさせていただきます。

 令和2年3月6日

内閣総理大臣 安倍 晋三