令和3年7月1日からの大雨による被害状況視察のための静岡県訪問等についての会見

令和3年7月12日
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(熱海(あたみ)市で発生した大規模な土砂災害、被災者への支援策等について)

 まず本日、今回の土石流によってお亡くなりになられた方の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆さんを心からお見舞い申し上げたいと思います。
 今日、災害現場を訪れました。大量の砂にうずもれた家屋だとか道路、2メートルを超えるそうした残土をかき分けながら人命救助のために取り組んでおられる皆さんから、お話も伺いました。大変厳しい中で、こうした行方不明の方の捜索をされている皆さん、正に警察、消防、海上保安庁、自衛隊の皆さんに心から感謝申し上げたい、そのような思いであります。
 そして川勝知事、齊藤市長から御要望を頂きました。頂戴した御要望ついては、できることは全てやる方針で取り組んでおりますので、そうした方向で検討していきたいと思っています。
 それと同時に、今後、住民の皆さんにとっては、新型コロナウイルス感染症により大変厳しい状況の中にあって、特に熱海市については観光地であって、風評被害だとか、そういう中でホテルのキャンセル状況というのは極めて厳しい状況だということも伺いました。皆さんが前を向いて生活することができるように、被災者生活・生業(なりわい)再建チームで、国の中で、そこはしっかり受け止めて、連携をしながら前に進めていきたいと思っています。それと同時に今お話がありました大規模被害、これは毎年続いています、線状降水帯、そういう中でその発生を予測するための資機材だとか、あるいは開発、これは思い切って前倒しで進めたいと思っています。こうした中で、大規模の災害対策というものをしっかりと進めていきたいと思います。

(知事、市長からの要望について)

 知事からは、大きいのはやはりみなし仮設住宅の件でありました。ここは前向きに対応したいと思っています。そして市長からは、激甚災害と風評被害、さらに盛土の研究、そしてこの土石流がどうして起きたのか、そうしたことを国として、しっかり研究もしてほしい、そういうお話を頂きました。そうしたことについて、基本的にできることは全てやる方針が政府の基本的な考え方ですから。ただ激甚についてはいろんな考え方があると思っています。これは法律で決まっていますから。ただ今回は住宅が非常に多かったものですから、適するかどうかというのは、それは微妙な問題があると思いますけど、それに匹敵するような対応は政府としてしっかりやっていきたいと思っています。

(これからの災害予測について)

 線状降水帯って御承知だと思いますけど、これについては、いつできるか、そしてどれくらいそこに停滞しているか、まだ正直言って解明されていない部分がたくさんあります。ですからそういうものを解明するための資機材、研究開発、そうしたものについては政府として前倒しでここは進めていって、できる限り、これは来年も当然こうしたものが出てきますから、そういうものに対応することができるようにしたい、そういう思いです。

関連リンク

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