岸田総理は、3年間にわたり、日本と日本国民の安全・平和・繁栄を確保し強固にするため、そしてインド太平洋地域と国際社会全体の安定と繁栄のために、「法の支配」に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に注力してきました。
 総理として、のべ58か国・地域を訪問、400回を超える数の首脳会談を実施しました。

2022年2月のロシアによるウクライナ侵略。国連安保理常任理事国によるあからさまな国際秩序への挑戦は、欧州のみならず国際社会全体の問題。

「今日のウクライナは、明日の東アジアかもしれない」

この考えから、従来の対露政策を転換し、G7と協調した対露制裁と、強力なウクライナ支援を実施。

2023年3月、ウクライナを電撃訪問。戦時下の国を訪れるのは、日本の総理として初めてであった。(写真は全て内閣広報室)

日本の周辺地域においても、核・ミサイル能力の強化、急激な軍備増強、力による一方的な現状変更の試みなどの動きが一層顕著になり、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面。
2022年12月、新たな国家安全保障戦略を策定。我が国の総合的な国力の主な要素である外交力、防衛力、経済力、技術力、情報力のうち、防衛力については、反撃能力の保有による抑止力の強化、防衛予算増額により防衛力の抜本的強化を図る等と記載。
戦後の安全保障政策を大きく転換する決断をした。

同盟国である米国とは、二国間の安全保障・防衛協力強化にとどまらず、国際秩序を共に維持・強化する「未来のためのグローバル・パートナー」であることを確認。

「米国が何世代にもわたり築いてきた国際秩序は今、新たな挑戦に直面しています。自由と民主主義は現在、世界中で脅威にさらされています。・・・これらの価値を守ることは、日米両国、そして世界中の未来世代のための大義であり、利益でもあるのです。」

2024年4月、国賓待遇での米国訪問時、米国連邦議会上下両院合同会議において英語で演説を実施。スタンディングオベーションをいただいた。

韓国とは、2023年3月に「シャトル外交」の再開で一致し、ユン大統領との間で計12回の首脳会談を実施。現下の戦略環境下で日韓が緊密に連携することは、地域の平和と安定のためにも不可欠。

フィリピンとは、部隊間協力円滑化協定(RAA)の交渉開始、政府安全保障能力強化支援(OSA)による沿岸監視レーダー供与など、安全保障分野で具体的に協力が深化。

豪州や英国、フランスやインド等、様々な国との間で協力が進展。NATO首脳会合にも、2022年に日本の総理として初めて出席して以降、三年連続して出席。
キャンプ・デービッドで開催した歴史的な日米韓首脳会合に加え、日米比、日米豪印など、ミニラテラル形式での首脳会合も開催。

習国家主席とは2回の対面での会談、1回の電話会談を実施。「戦略的互恵関係」を包括的に推進するとともに、主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めつつ、諸懸案も含め対話をしっかりと重ね、共通の課題については協力する、「建設的かつ安定的な関係」の構築を双方の努力で進めていくことを確認。

G7の議長国として国際社会の協調を呼びかけるにあたり、国連憲章の諸原則を始めとする国際法や、法の支配という共通の物差しを使って語ることを重視。
2023年5月のG7広島サミットでは、G7の結束強化は勿論、ウクライナや、インドやブラジル等のグローバル・サウスの招待国も一堂に会した場で、「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」を守り抜くことの重要性についての認識を全員で共有。
また、議長国として1年間、ウクライナ情勢、中東情勢、核軍縮・不拡散、経済安全保障、生成AI等、様々な議題に関する議論を主導。特に、経済的強靱性・経済安全保障については、今回のG7サミットで初めて独立したセッションで扱い、同テーマに関するG7首脳声明も発出。

「今のような厳しい安全保障環境だからこそ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を堅持し、平和と繁栄を守り抜く決意を世界に示す、それが本年のG7議長国である日本に課された使命と言えます。」

サミットの成果は、その後のASEANやG20、APECといった首脳会議や、各国との二国間会談の場で共有。
特に中東、アフリカ、中南米、大洋州島嶼国等のグローバル・サウスに対しては、「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」の重要性を訴えるだけではなく、食料安全保障や強靭性など、各国が直面する課題を理解し、各国の事情に応じた、日本らしいきめ細かい具体的な協力を実施。

「核兵器のない世界」に向けた取組

就任後間もなく、「核兵器のない世界」に向けた国際賢人会議の立上げを発表。2022年8月には、日本の総理大臣として初めて核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議に出席し、核兵器不使用の継続の重要性等を呼びかける5つの行動からなる「ヒロシマ・アクション・プラン」を発表。
これに基づき、未来のリーダーを日本に招き被爆の実相に触れてもらうことを主要な目的とする、「ユース非核リーダー基金」を立ち上げ。また、包括的核実験禁止条約(CTBT)フレンズ首脳級会合や、核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)フレンズハイレベル立上げ会合等を主催。
G7広島サミットでは、G7、招待国の首脳が平和記念資料館を訪れ、被爆の実相に直接触れる機会を設けた。そのサミットにおいて、G7として初めて核軍縮に焦点を当てた「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」を発出。「核兵器のない世界」に向け、現実的で実践的な取組を継続・強化。

「今日こうして、人類の生存を信じ、平和を希求し、広島に集う、各国のリーダーたち、世界のメディア、明日を担う若者や子供たち、そして先の大戦を知る皆さん、我々は皆、『広島の市民』です。世界80億の民が全員、そうして『広島の市民』となった時、この地球上から、核兵器はなくなるでしょう。私はそれを信じています。」

気候変動

主にASEAN諸国を対象として、域内のネット・ゼロに向けた協力のための枠組みとして、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想を提唱。2023年末には初のAZEC首脳会合を主催。

AI

G7広島サミットで「広島AIプロセス」を創設。その成果として、生成AIのリスクへの対処を目的とした初の国際的な枠組みである「包括的政策枠組み」に合意。

訪問先一覧と外交の成果

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2024年(令和6年)
9月21日~9月24日
第79回国連総会等出席

バイデン大統領と岸田総理による日米首脳会談 米国訪問1日目

第79回国連総会等出席

国連「未来サミット」米国訪問2日目

日ウクライナ首脳会談 米国訪問3日目

9月6日~9月7日
韓国訪問

韓国訪問

韓国訪問
7月16日~7月18日
第10回太平洋・島サミット(PALM10)開催

第10回太平洋・島サミット(PALM10)及び 総理夫妻主催晩餐会

第10回太平洋・島サミット(PALM10)開催

第10回太平洋・島サミット(PALM10)最終日

7月10日~7月14日
NATO首脳会合出席(米国)及びドイツ訪問

NATO首脳会合及びIP4首脳会談

6月12日~6月16日
G7プーリア・サミット及びウクライナの
平和に関するサミット出席

G7プーリア・サミット 2日目

5月26日~5月27日
日中韓サミット出席

第9回日中韓サミット

日中韓サミット出席

日韓首脳会談及び日中首脳会談

日中韓サミット出席
5月1日~5月6日
フランス、パラグアイ及びブラジル訪問

フランス訪問 OECD基調演説

フランス、パラグアイ及びブラジル訪問

日・パラグアイ首脳会談

日・ブラジル首脳会談

4月8日~4月14日
米国公式訪問

日米首脳会談

米国公式訪問

「未来に向けて ~我々のグローバル・パートナーシップ~」米国連邦議会上下両院合同会議 岸田総理演説

2月19日
日・ウクライナ経済復興推進会議開催

日・ウクライナ経済復興推進会議

日・ウクライナ経済復興推進会議
2023年(令和5年)
12月16日~12月18日
日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議開催

日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議

日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議
11月30日~12月3日
国連気候変動枠組条約第28回締約国会議
(COP28)出席(アラブ首長国連邦)

COP28首脳級ハイレベル・セグメントにおけるスピーチ

国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)出席(アラブ首長国連邦)
11月15日~11月19日
米国APEC首脳会議出席(米国)
11月3日~11月5日
フィリピン及びマレーシア訪問

マレーシア訪問

9月19日~9月22日
第78回国連総会出席(米国)

第78回国連総会

第78回国連総会出席
9月5日~9月11日
2023ASEAN関連首脳会議、G20ニューデリー・
サミット出席(インドネシア、インド)

ASEANインド太平洋フォーラム 岸田総理スピーチ

8月17日~8月19日
日米韓首脳会合出席(米国)

日米韓首脳会合 キャンプ・デービッド

日米韓首脳会合出席(米国)
7月16日~7月18日
サウジアラビア王国、アラブ首長国連邦及び
カタール国訪問

岸田総理がサウジアラビア王国、アラブ首長国連邦及びカタール国を訪問

サウジアラビア王国、アラブ首長国連邦及びカタール国訪問
7月11日~7月14日
NATO首脳会合及び日EU定期首脳協議出席
5月19日~5月21日
G7広島サミット開催

G7広島サミットの軌跡

G7広島サミット

G7広島サミット:パートナーズプログラム

G7広島サミット
5月7日~5月8日
韓国訪問

韓国訪問

韓国訪問
4月29日~5月5日
エジプト、ガーナ、ケニア、モザンビーク及び
シンガポール訪問

アフリカ4か国歴訪(エジプト、ガーナ、ケニア、モザンビーク)

エジプト、ガーナ、ケニア、モザンビーク及びシンガポール訪問
3月21日~3月23日
3月19日~3月21日
インド訪問

インド訪問

インド訪問
1月9日~1月15日
フランス、イタリア、英国、カナダ及び米国訪問
2022年(令和4年)
11月12日~11月19日
2022ASEAN関連首脳会議、
G20バリ・サミット、APEC首脳会議出席
(カンボジア、インドネシア、タイ)

G20バリ・サミット

ASEAN関連首脳会議

10月21日~10月23日
オーストラリア訪問
9月20日~9月23日
第77回国連総会出席(米国)
8月27日~8月28日
第8回アフリカ開発会議(TICAD8)開催
7月31日~8月2日
核兵器不拡散条約(NPT)
運用検討会議出席(米国)
6月26日~6月30日
G7エルマウ・サミット及び
NATO首脳会合出席(ドイツ、スペイン)
6月10日~6月11日
シンガポール訪問

シンガポール訪問

シンガポール訪問
5月24日
日米豪印首脳会合開催

日米豪印首脳会合

日米豪印首脳会合
4月29日~5月6日
東南アジア及び欧州訪問(インドネシア、
ベトナム、タイ、イタリア、バチカン、英国)
3月23日~3月25日
G7首脳会合出席(ベルギー)
3月19日~3月21日
インド・カンボジア訪問

インド・カンボジア訪問

インド・カンボジア訪問
2021年(令和3年)
12月7日
東京栄養サミット2021開催
11月2日~11月3日
国連気候変動枠組条約第26回締約国会議
(COP26)出席(英国)

COP26世界リーダーズ・サミット/英国訪問

国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)出席(英国)

関連リンク