「働き方改革実現推進室」の開所式における加藤大臣訓示

 皆さん、おはようございます。いよいよ今日から具体的に実現する推進室がスタートするということになりました。皆さんにおかれては、人事異動が一つ落ち着いたところにも関わらず、今回の異動ということで、こうしてお集まりいただきました。それぞれの英知ある皆さん方が、こうして結集いただきましたことに、まず、心から感謝を申し上げたいと思います。
 今、総理からもお話がございました。今年の6月にニッポン一億総活躍プランの取りまとめをいたしましたけれども、その中で、強い経済、そして子育て支援、社会保障、この3つの分野にそれぞれ横断的な課題として、この「働き方」があるということを位置付けてきたわけであります。まさにこの「働き方改革」、そして、人口が減少していく中で、多様な働き方を進めていくことで、高齢者や女性、様々な方々が働いていただける。加えて、中間層をしっかり分厚くしていく中で、格差の固定化を防いでいく。こういった観点もあるわけであります。
 具体的には、長時間労働の是正、そして、同一労働同一賃金、更には高齢者の方々の就労促進・拡大、加えて、テレワークなどの柔軟な働き方をどうしていくのか、こういうさまざまな課題について、広範な視点から、そして大事なことは、実現をしていくための検討、そして、今、総理からお話がありましたように、働く方々の視点・立場に立った検討を是非進めていきたい。こういうふうに思っております。具体的には、今月中にも実現会議をスタートさせて、来年の3月、年度末までにはとりまとめをしていきたいと思います。そして、その中においても、スピード感を持って取り組んでいきたいと思います。
 それぞれ一つ一つの問題、難しい問題ではありますけれども、今総理からお話をいただきましたように総理の強い思いもあります。内閣として大変重要な課題に皆さん方に取り組んでいただく。それぞれの方々の英知と、そして、これまでの経験、あらゆる力を注力していただいて、お互い素晴らしい結果を出せるように、頑張って行こうではありませんか。どうぞよろしくお願いします。