[仮訳]

日豪両首脳による共同ステートメントの骨子


(地震と津波)
  • 菅総理は豪州の支援(救助隊派遣、C17による輸送支援、約8億円の義捐金等)に謝意を表明するとともに、復興に向けた決意を強調。ギラード首相は日本との連帯と共に、日本復興への期待を表明。

(原子力の安全)
  • 菅総理は福島原発事故の打開に向けた決意を表明するとともに、日本製品の安全性を含め、最大限の透明性をもって国際社会に情報を提供する決意を表明。また、事故原因を徹底検証し、その経験を国際社会と共有する決意を表明。ギラード首相は日本への支援を表明。両首脳は、原子力の安全性向上に向け、IAEAでの協力を強化していくことで一致。

(エネルギー・資源)
  • 菅総理は資源供給国、緊密な経済パートナーとしての豪州の重要性を強調し、LNGを含む資源の安定供給への期待を表明。ギラード首相は、LNGを含む資源の市場を通じた安定供給を保証するとともに、LNGプロジェクトへの日本企業の更なる投資を歓迎。両首脳はクリーン・エネルギー分野における協力で一致。

(災害救援)
  • 両首脳は災害救援分野でのバイ及びマルチの協力を強化することで一致。

(安全保障・防衛)
  • 両首脳は、次回2+2の文脈で外相・防衛相が二国間の安全保障・防衛協力のビジョンを進展させることで一致。また、早期の日豪ACSA発効、次回2+2までの日豪情報保護協定交渉妥結を目指すことを表明。

(貿易・経済)
  • 日本の現在の状況とその影響を考慮しつつ、両首脳は、両国が包括的且つ互恵的なEPAの妥結に向けてさらに交渉を行うことを確認。WTOドーハ・ラウンド交渉の成功を要請。

(グローバルな課題)
  • 両首脳は、常任・非常任双方の議席の拡大を含め安保理改革に向け協力するとともに、G20、EASの強化に向け協力することで一致。また、気候変動、核軍縮・不拡散、貧困対策等につき協力していくことで一致。
(了)