アラブの春に関するG8宣言
【骨子】


G8サミット
2011年5月26日〜27日
ドーヴィル、フランス
仮訳英語

  1. G8は「アラブの春」を求める人々及びイランの人々の切望を強く支持。本日、エジプト、チュニジア、アラブ連盟の代表とともに、「ドーヴィル・パートナーシップ」を立ち上げ。民主化移行・政治改革への支援及び持続的成長に向けた経済的枠組みが二つの柱。
  2. 持続的成長に向けた支援に関し、IMFの評価を歓迎、また、国際開発金融機関が協調して、パートナーシップ参加国を支援するよう求める。必要かつ多国間の枠組みと整合的である場合には、パートナーシップ参加国の資金需要を支援する用意あり。
  3. 中長期的には、パートナーシップ参加国の経済的課題への取組を支援。世銀他による共同行動計画に期待するとともに、二国間ドナー国に対しても同様のアプローチを取るよう奨励。我々の二国間援助の強化・活性化にコミットし、他の国際機関に対し、援助のレベルを上げるよう奨励。
  4. EBRDの地理的範囲の適切な地域的拡大を要請。可及的速やかに活動を開始するため、EBRDによる暫定的な専用ファシリティ設置に取り組む。次回の財務大臣会合において同提案を検討。
  5. 貿易・対内投資の促進による域内統合支援にコミット。貿易円滑化等の努力を支援。また、市場への相互アクセスの機会改善を通じた追加的支援を行う用意がある。
  6. エジプト及びチュニジアが国際社会に支援を求めたことを歓迎し、G8として支援の用意がある。国際開発金融機関は、両国に対して2011-2013年に欧州投資銀行による35億ユーロの供与を含む、200億ドル以上を供与でき、G8は相当な規模の二国間支援を集める立場にある。
  7. 国会議員間及び地方当局間の関係強化を支持。また、市民社会との対話促進のため、「未来のためのフォーラム」を本年末までに開催。さらに、教育及び職業訓練に焦点を置き、学生の移動を奨励。メディアとインターネットを含む、表現の自由の促進を支持。
  8. 今後、パートナーシップを発展。パートナー国の移行戦略を共同で評価し、改革に対する国際社会の対応を確保。パートナーシップの枠組みを決めるため、7月の外務省及び財務省の高級事務会合を含め、G8外務大臣及び財務大臣に対して、パートナー国とともに今後数ヶ月のうちに会合を行うよう求める。本年中にフォローアップを行い、米議長の下、パートナーシップを評価。