令和5年7月12日(水)午前

更新日:令和5年7月12日 内閣官房長官記者会見

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北朝鮮による弾道ミサイル発射について

 北朝鮮は、本日9時59分頃、北朝鮮内陸部から、少なくとも弾道ミサイル1発を東方向に発射しました。詳細は現在分析中でありますが、発射された弾道ミサイルは、現在飛しょう中であるため、今後変わり得るものの、現時点においては、朝鮮半島の東方約550キロメートルの我が国の排他的経済水域外の日本海に、11時13分頃落下すると推定しています。
 政府としては、付近を航行する航空機や船舶及び関係機関への情報提供を行い、現時点では被害情報等の報告は確認されていません。本件については、直ちに、迅速・的確な情報提供、安全確認等について、総理指示が発出されました。また、総理とは緊密に連絡を取り合い、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶等の安全確保を徹底すること、不測の事態に備え、万全の態勢をとることについて、改めて電話で私(官房長官)に直接指示がありました。
 また、総理からは、長時間飛しょうしているミサイルであることなどを踏まえ、NSC(国家安全保障会議)四大臣会合を開催するよう直接指示がありました。なお、政府においては、北朝鮮情勢に関する官邸対策室において情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、協議を行っております。
 これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できません。また、このような弾道ミサイル発射は、関連する安保理決議に違反するものであり、国民の安全に関わる重大な問題です。我が国としては、北京の大使館ルートを通じて、北朝鮮に対して厳重に抗議しました。
 政府としては、国連安保理の場を含め、米国・韓国を始め、国際社会と緊密に連携して対応するとともに、国民の生命・財産を守り抜くため、引き続き情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げてまいります。私(官房長官)からは以上です。