首相官邸 首相官邸 トップページ
首相官邸 カテゴリーなし
 トップ


小泉内閣メールマガジン

「らいおんはーと〜小泉総理のメッセージ」


[2005/01/06] 第170号

● インド洋の大津波

 新年、明けましておめでとうございます。小泉純一郎です。

 昨年は、日本においても台風、地震、集中豪雨などで大きな被害をうけ、
被災地の皆さんには大変ご苦労の多い年だったと思います。被災者の方々に
は、新年を迎え、この困難から立ち上がり、希望をもって復旧・復興に取り
組んでいただきたいと思います。政府としても、全力をあげて支援してまい
ります。

 昨年末に発生したインドネシア・スマトラ島沖地震とこれにともなう大津
波は、各地に未曾有の被害をもたらしました。犠牲者は日本人を含め15万
人を超えると伝えられ、いまだに多くの方々が行方不明であり、支援を必要
とする被災者は約500万人にのぼっています。

 犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々
に心からお見舞い申し上げます。

 私はインドネシアで開かれる緊急首脳会議に出席するため、昨晩ジャカル
タに到着しました。大津波によって被害を受けた各国に対する緊急支援につ
いて、これから世界約20カ国の首脳、国連事務総長などと話し合い、国連
および世界各国と協力して被災地に対する支援をしていきたいと思います。

 日本は、新潟県中越地震などの際に、世界の多くの国々、国際機関から暖
かい支援、援助をいただきました。我が国はこれまで世界でも地震や津波の
被害を最も多く受けた経験があり、政府としては、アジアの一員として、国
際社会の一員として、最大限の支援を行う決意です。

 私は、日本政府として5億ドルの緊急支援を行うことを表明し、人的貢献
の面では、津波発生後、ちょうどシンガポール付近を航行中であった護衛艦
とヘリコプターを国際緊急援助隊として派遣し、また消防の専門チームを派
遣して被災者の捜索や救助にあたってまいりましたが、これに加えて、医療
や輸送支援などを担当する自衛隊の人員を派遣します。

 さらに、インド洋地域における津波早期警戒メカニズムを速やかに構築す
るために、日本の持っている知見と科学技術を活用し、関係国や関係機関と
の協力を進めます。

 今年は、阪神・淡路大震災から10年目。今月18日から22日まで、国
連防災世界会議が神戸で開催されます。この会議でも、今回の津波災害につ
いての「特別セッション」を設けて、支援の輪を広げていきたいと思います。

 国内の被災者に対しては現地で活躍したボランティアをはじめ多くの国民
の皆さんからの支援がよせられましたが、今回の地震・津波の被災者に対し
ても、政府だけでなく、民間レベルでも、一人ひとりの暖かい支援の手が差
し伸べられることを期待します。

 新しい年を迎え、小泉内閣がこれまで進めてきた「改革の芽」を「大きな
木」に成長させることができるか否かは、これからが正念場です。

 今年一年も、内外に課題は山積し、大変難しく、またきびしい一年になる
と思いますが、私に与えられた任務を遂行することができるよう、全力をつ
くして改革に邁進したいと思います。

 本年が皆さんにとってよい年になりますよう、心からお祈り申し上げます。


小泉内閣メールマガジン広告バナー