平成27年9月1日


閣議後定例記者会見

1.冒頭発言

おはようございます。今日は特段、私のほうからはございませんので、何かありましたらどうぞお願いします。

2.質疑応答

(記者)
冒頭に2問お願いします。
今日、先だって決まった整備計画に基づいて、JSCでいわゆる技術提案、公募プロポーザルが始まりました。改めて2020年4月までの完成を目指して、かつ1月までの工期短縮を目途とした技術提案を求めていくということですけれども、このスケジュールに間に合うかどうかという見通しについて改めて大臣、見解をお願いできますでしょうか。
(大臣)
これまで推進室が事務作業をして、その中でいろいろな知恵を絞って、そして整備計画を作りましたので、2020年4月には十分間に合うと思っております。
同時に、IOCから2020年1月という話もありますので、その提案の中で評価をするというふうな仕組みの中で、短縮を図っていただく。そんなことも取り組んでいただけるものと思っております。
(記者)
もう1問。話題は変わりますが、オリンピックのエンブレムの関係なんですけれども、先だって受賞されたデザイナーの佐野さんが原案段階からのものを公表されたりもしていますが、その後も原案の図案を出す段階で、写真が無断転用されているのではないかとか、もろもろ何か気になる話が出てきている状況だと思いますが、今の状況をどう御覧になっているかを大臣として一言お願いできればと思うのですが。
(大臣)
エンブレムについて様々な報道がなされていることは承知しております。皆さんに喜ばれるオリンピックにするわけですから、皆さんにしっかり理解していただけるような、喜んでいただけるようなエンブレムであってほしいと思っております。
ただ、現在、組織委員会で、あるいは事実関係を確認中でありますので、社会の理解を得られるように、皆さんに喜んでいただけるように、組織委員会が丁寧に状況を説明されることを期待しております。
(記者)
先ほど質問に出ました公募の関係なんですけれども、9時に公表されたのを見ると、工期の短縮という部分と、あとコストの関係・縮減というところが、評価点の中でも一番最も高く添えられているのですけれども、これは政府なり遠藤大臣からの意向を受けてのことなのかということと、あと、それがコスト削減と工期短縮のところが高く評価点で位置づけられていることについての見解、この2点をお伺いしたいのです。
(大臣)
これは、まさに技術的な問題でありますから、審査委員長として上限額の中で、そしてまたいろいろなスペックを整備して、そしてなおかつ大会運営がしっかり運営できるということと同時に、しっかりした評価される建物を造っていただく。そういう意味で、こういうコスト削減もするのですが、工期についても考えて、そうした判断の下に公募されたのだと思っております。私から具体的に何点にしようということではありません。
(記者)
高く評価されていることについては、大臣としてはどういうふうに、この公募なりを見ているのですか。
(大臣)
そこは委員長がしっかりやっていただいていると思っております。
(記者)
話題変わって、スポーツ庁長官人事に関してお伺いします。大臣の所管では直接ございませんけれども、関連があるということでお伺いしたいのですけれども、週末の地元での講演の中で、頭にこの人というのがあるというふうな事実上、内定しておるというふうなニュアンスの表現もされていましたけれども、現段階の検討状況はどうなっているかということをお伺いします。
(大臣)
前に申し上げましたように、所管大臣は文部科学大臣でありますから、私が決定するということはありませんし、私がこの人ということではありません。
ただ、かつてこのスポーツ庁を設置するときの議員連盟の幹事長並びにPTの座長をしておりました。そのときに、皆さん方にいろいろな御意見をいただき、取りわけこういう時期にスポーツ庁を設置するのはいかがなものかというふうな話があった中で議論していって、そして行政改革の趣旨にのっとり、スポーツ庁を検討する、という話をさせてもらいました。
そのときにいろいろ皆さん方から、議員の皆さん方から話があって、初代長官を役人の天下りをするのですか、という話になったときに、やはり初代ですから、そこはスポーツ界のシンボルとしてふさわしい人が適当だと思うという話をさせていただきました。そういう想いでおりますから、私が誰をというのでなくて、そういうことを踏まえて文部大臣がしっかり選任をしていただくものと思っております。
(記者)
天下りを排除するのが前提かと思うんですけれども、その上で例えばどういう資質が求められるかという部分、経営者がいいとか、あるいはメダリストがいい。いろいろな声があるかと思うんですけれども、大臣としてはどういった方が望ましいとお考えでしょうか。
(大臣)
どういった方ってやはり、この人がまさにスポーツ界のシンボルだと思っていただける人がいいと思っております。特段、経営者がいいとか、何がいいとかでなく、トータルとしてこの人物ならまさに日本のスポーツ界のリーダーとして背負っていっていただける。また皆さんにスポーツの楽しさ、よさを十分、宣伝していただける、そういう人だと思っております。
(記者)
五輪エンブレムの件ですけれども、この問題で、現時点で、組織委員会で事実関係を確認するとか言っていますが、組織委員会から何らかの情報を確認したり、そういうことはされていますか。
(大臣)
いろいろな話は聞いておりますが、あくまでも組織委員会で今いろいろな検討をされているというふうに聞いておりますので、しっかり連携はとりますが、今はそういう状況にあります。