平成27年10月9日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言

おはようございます。   私のほうから、まずは、このたびサイバーセキュリティ戦略本部に関する事務を担当するよう総理から指示を受けました。いつも申し上げておりますように、2020年大会の成功の大きな一つとしてサイバーセキュリティと申し上げてまいりましたが、サイバー空間を含むセキュリティの確保が大前提であります。そのためにも、先月閣議決定されたサイバーセキュリティ戦略の着実な実施を図り、我が国全体としてのサイバーセキュリティの確保にもしっかり取り組んでまいります。
そしてもう一点ですが、オリパラ特別措置法に基づく基本方針の策定に向けて、その取組の一環として、各地域を視察にいきたいと思っております。   まず、明日10日、車椅子バスケットボールの国際大会でありますIWBF、アジア・オセアニアチャンピオンシップを視察いたします。また13日には、新宿駅のユニバーサルデザイン化と多言語対応の取組状況を、舛添東京都知事と一緒に視察をしてまいります。その際に、併せて、旧国立競技場敷地についても視察をしてまいります。更に、14日には、2020年に向けた先端技術の視察のため、江東区有明のパナソニックセンターと同時に、同区青海のトヨタメガウェブに訪問させていただきます。パナソニックセンターでは、暑さ対策にかかわる技術や高度な映像技術などについて視察をし、トヨタメガウェブでは、燃料電池自動車やパーソナルコミュニティなどを視察してまいります。資料をお配りしておりますので、詳細は事務方に問合せをいただきたいと思います。  私のほうからは以上であります。

2.質疑応答

(記者)
7日に第3次安倍改造内閣が発足いたしまして、文科省でも新たな大臣をお迎えするなど、2020年に向けてもまた新たなスタートになるのではないかなという部分もあるかと思います。ここで、改めまして大臣、これからどういったことに主に重点を置いてやっていこうとお考えか、そのあたりをお聞かせ願えますでしょうか。
(大臣)
私に与えられた使命は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会、同時に、2019年のラグビーワールドカップ大会を確実に、そして同時に、国民の皆さんに一緒に盛り上げていただいて、一体となって成功に導ける、そういうことをなし遂げるような取組をするということが私の使命であります。
そういう意味では、ここまで100日間いろいろな課題がありましたが、大変皆さん方からお力添えいただいて、まさに雨降って地固まるという形に少しずつできるようになってきたのかなと思っております。そうしたことを着実に実行してまいりますし、また、先ほど申し上げましたように、これからいろいろな各地域、各事業等を視察を含めながら、基本方針の策定に精力的に取り組んでまいります。
また、サイバーセキュリティの担当を新しく命じられましたが、2020年のオリンピック・パラリンピックでは、いつも私が申し上げている成功の条件の一番最初に申し上げているのは、実はサイバーセキュリティで、これは、本当にロンドンオリンピックのときも苦労をされたようでありますし、多分、今度のリオでも、かなりこの取組に重点を置いてされていると思います。特にこの問題については、かなり高度な専門的な知識を有する、そうした方に御協力いただきませんと、なかなか対応ができませんので、そうした皆さん方の総意を得て、そして、今回の閣議決定を踏まえて対応していきたいと思っております。
もう一点、やはりメダルを取るということも大きな要素でありますから、鈴木長官、そして馳大臣としっかり連携をとりながら、もともと馳大臣とはスポーツ立国調査会、あるいは超党派のスポーツ議員連盟、オリパラ議員連盟等で一緒に活動してきた同志でもありますから、大変連携がとりやすいと思っておりますし、鈴木長官も大変さわやかで、しかし、なかなかしっかりとした判断をされていらっしゃるようでありますから、連携をとってしっかりとした対応ができると思っております。
(記者)
今の改造内閣の発足の関連で二つお願いします。一つは、御自身も留任されまして、新たに新任閣僚が半分ぐらい増えました。1億総活躍社会をつくるためにということで発足した内閣、御自身も含めて、今回の顔ぶれについてどうごらんになっているかお願いできればと思いますが。
(大臣)
そうですね、内閣の骨組み、これまで3年数カ月、3年ちょっとですかね、柱はしっかり維持しながらも、しかし、1億総活躍など新しい課題にしっかり清新なフレッシュな人材を得て取り組んでいかれる。また、TPPなどの課題もありますから、十分対応できるバランスのとれた内閣だと思っております。
(記者)
もう一点、弊社も含めて各社が世論調査を昨日までに行いまして、弊社は、内閣支持率が5.9ポイント上昇、大体各社とも同じぐらい。これを微増ととるか、回復ととるかは分かれると思うんですが、大臣御自身は、この支持の動向についてどのようにごらんになっていますでしょうか。
(大臣)
国民の皆さんのとらえ方だと思いますし、そのときそのとき、政府としてなかなか難しい判断をしたときは、やはり支持率が下がったり、それから、その政策が評価されたときには支持率が上がる、そのときそのときの評価があると思いますから、そういう意味では、一つ一つ、上がったから、あるいは下がったからということについては、そう余り意識しないでもいいのではないだろうか。ただ、上がることは大変有り難いことですから、この支持率回復を更になお一層回復するように、内閣一体となって取り組んでまいりたいと思っております。
(記者)
実は、先月28日に、2020年オリンピックの追加種目の提案が終わったところだったんですけど、今週になってボウリング、スカッシュから、その選考過程について明らかにしてほしいという要望が組織委員会に寄せられているようですが、この選考過程の透明性とか公平性について、大臣の目からごらんになってどういうふうに感じられていますか。
(大臣)
一つ一つの中身について詳細な報告を受けたわけではありませんが、選考委員の皆さん方が、点数等も含めて評価をきちんとされて、そして、またIOCの動向をしっかり踏まえた上で対応されたと聞いておりますので、そうした意見の申し出については、しっかりと対応してくれるものと思っております。
(記者)
新しく、さっき改造内閣について言及されていましたけれども、とりわけ文科省に馳大臣、大臣もおっしゃっていたように、これまで一緒にやられてきた同志だと思うんですけど、連携がとりやすくなったということも含めて、今後、スポーツということに関して、スポーツに造詣の深い大臣が2人も閣僚にいるということで、大分2020年に向けての追い風になるかと思うんですけど、その辺、そういう方が増えたということに対してどう感じられますか。
(大臣)
そうですね、まず、下村大臣も、実は教育再生実行本部長の初代の本部長で、私は2代目の本部長でしたから、教育問題ではずっとコンビを組んでやってきましたし、馳新大臣とは、先ほど言いましたように、スポーツ分野でずっと一緒に活動してきましたので、いろいろな政策が、前の大臣とどうのこうのということではなくて、いろいろな個人的なつき合いも含めて、むしろ、世の中的に皆さん方がスポーツ、オリンピック・パラリンピックに政府がなお一層力を入れているんだな、そういう評価をしていただけるんだと思っていますし、私にとりましても、意を通じて進めやすいと思っております。