平成27年12月18日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
おはようございます。
私のほうから特段ありませんので、何かありましたらどうぞ、お願いいたします

2.質疑応答
(記者)
 明日から、新国立競技場に関して、業者へのヒアリングが始まりますけれども、今後のスケジュールとか見通しはいかがでしょうか。
(大臣)
 明日、いわゆる村上審査委員会で業者等からヒアリングをして、そこでおおむね判断をされるものと思っております。
(記者)
 関係閣僚会議などの日程としては、来週いつごろになりそうですか。
(大臣)
 まだ明日はどういうふうな結果になるか分かりませんし、それを踏まえて、最終的に大東理事長がそれに基づいて案をつくり、そしてそれを私たちのほうに提案されるわけでしょうから、まず明日の状況を見て、その上で、いつ開催するかは決めなきゃならないと思っております。
(記者)
 新国立の、ちょっと改めてのことで、財源の話になってしまうんですけれども、財源のかなり部分、totoが重要な役割を占めていると思うんですけれども、その売上げの拡大策についてです。新たな競技に拡大というのはなかなか今の情勢で難しいと思うんですけれども、今後、totoへの関心をより高めてもらうために、どういう工夫があり得るのか。所管は文科省になるとは思うんですけれども、ちょっと大臣のお考えをお聞かせ願えますか。
(大臣)
 先週、totoのPTチームが開催をされました。これまで私が座長で、馳大臣には副座長兼事務局長かな、2人でコンビを組んでやってまいりましたが、それぞれ閣内に入ったものですから、新たに武田良太代議士に座長になっていただいて、そして、これから協議を進めるというふうなことを聞いております。
これは、前の経過、大臣になる前の座長として取り組んできた経過を言えば、かつて5%を導入するときに、新たな商品拡大がないと当然、地方へのいろんな普及活動、あるいは強化費用等、あるいは施設整備等、こうしたものに対する配分が少なくなりますから、それで売上げが増える方策、いろいろ検討いたしました。そのときに議論したのは、まず、条件としてプロであること、そして公平・公正に運営できる、なおかつ安定的に運営していると。そんなことをいろいろ検討した結果、残念ながら、その当時の段階では、国内の競技団体にそれにふさわしい種目を見つけることができなかった。それは検討事項として残していきましょうということでありました。
ただ、海外に目を転じてみたときに、逆にイギリスや中国や韓国が日本のJリーグを用いて、そのくじに導入しているというようなことありましたので、ではと、海外のサッカーの、プロサッカーのゲームを導入できないかと検討して、それで、先ほどありました、やはり何よりも安全、公平性を保っているというふうなことを鑑みて、プレミアリーグとブンデスリーガを導入いたしました。たしか今、toto、サッカーくじで販売しているのは、この二つを今販売し、国内では試合やっていませんから、販売していると思っております。
そこで、今年の春、このPTでいろいろ議論したときに、改めて新国立競技場の建設費用について応分負担を、なお一層努力をしたいというふうなことから、おおむねといいますか、大半の皆さんに、5〜10%についてはそのときに御了解をいただいておりました。ただ、具体的な作業をし始めたときに、この新国立競技場の問題が出ましたんで、それを当面、状況を見てから最終的に決めようというようなことで、しばらく推移を見守っておりました。
しかし、そのときにも同じように、5〜10%にしますと当然、これは自民党の部会等でもいろいろ議論ありましたが、やはり強化費用が減るんじゃないか、あるいは、地方のいろんな活動拠点への整備、例えば芝生の事業とか、そうしたもの減るんじゃないかと。あるいは、地方でのパラリンピックの施設整備等の補填ができないんじゃないか。こんな議論があって、そうすると、どうしても新しい商品拡大が必要じゃないか、そんな議論になりました。
そこで、改めて前回の議論をしたときに、今回は難しいというふうなことであったんですが、時間的な経緯を見てできないかということで、改めて野球、バスケ、そしてラグビー、バレー等を検討いたしました。特にバスケットについては、川淵チェアマンから、是非バスケットを該当させてくれと、スポーツくじの対象にしてくれという話がありました。ラグビーもそのように聞いております。
ただ、バスケットもラグビーも、特にバスケットは来年から新しいプロリーグがスタートしますから、できないうちに導入ってわけにいきませんし、二、三年経緯を見て、そのときの、先ほどのような条件に合致するんであれば、対応は考えることがあるかと思います。
また、ラグビーもまだ日本国内でプロリーグがスタートしておりませんから、やるとすればスーパーリーグができるかどうか。これについても検討しましたが、まだ参加をしておりませんから、これも参加をした上で、数年状況を見ながら判断をしていく必要があるねと。
よく野球くじについて議論をして、野球くじについては、関係者の皆さん方との、私たちのいろんな情報共有のための打合せ等を進めてきましたが、御存じのように、野球選手が賭博行為をやっていたというふうなことがあって、もちろんゲームそのものに賭博行為したというふうなことではなかったようでありますが、少なくとも選手が賭博行為をしたというようなことでありますから、今の段階で協議をするのは難しいと判断を私も、私自身、座長としていたしました。そこで結果的に、この模様をもう少し見て、その状況を踏まえる時間が必要だということで、当面、野球くじについても、その協議については今打ち切っております。
数年たって、そして改めて国民の皆さんに信任が得られるかどうか、その時間的経緯を見ながら、ここはPTでいろいろ議論していただければと思っています。
どうもありがとうございました。