平成28年3月15日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言

おはようございます。
私からは恒例でありますが、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの出場決定について御報告いたします。
まずは、総合馬術で大岩義明選手、北島隆三選手が代表に内定いたしました。また、セーリングで牧野幸雄選手、高橋賢次選手、宮川恵子選手、高野芹奈選手が代表に内定いたしました。続々と内定者、決定者が出てきておりますが、リオデジャネイロ大会について少しずつこうして盛り上がってきております。そういう意味でもすばらしい成績を上げていただきたいと期待しております。
私からは以上です。

2.質疑応答

(記 者)
 幹事社です。1問代表質問をさせていただきます。
聖火台についてですが、11日に第1回ワーキング・チームの会合が開かれまして、整備費の1,490億円とデザインの変更はしないということを確認されたと聞いております。同時に先般、組織委員会の森会長が、聖火台の費用負担は国でするべきだという見解を示されましたけれども、整備費についてなんですけれども、今後ワーキング・チームの方で議論して決めていかれるのだとは思いますが、大臣としては国が負担すべきだということについては、どのような見解というか御感想をお持ちでしょうか。
(大 臣)
 これはワーキング・チームのときにも申し上げましたが、上限は超えない、そして工期も変えないということで進んでまいります。同時に、費用負担あるいは設置主体等について議論はしてまいりますが、4月末までの報告では、まずは位置の基本的な考え方を示したいと思っております。
(記 者)
 「国が負担する」という発言については、これまで新整備計画を進めてこられた大臣としてどのように感じますか。
(大 臣)
 ですから、設置主体あるいは費用負担についても、もちろん皆さまの意見を聞き、議論いたしますが、まずは基本的な場所について取りまとめて、その後、議論は続いていくと思います。
(記 者)
 先ほど聖火台のワーキング・チームのところで、工期とか設計は変えないということをおっしゃっていました。この前、大臣が4月までに取りまとめ、基本設計は5月にまとめるのでそれまでにということをおっしゃっていましたけれども、設計をいじらないというのであれば、別に基本設計の期限を5月にする必要はなくて、もう少し先まで延ばしてじっくり考えてもいいような感じがするんですけれども、設計をいじらないのになぜ4月というタイミングで示さなければならないのでしょうか。
(大 臣)
 3月3日の調整会議の中で聖火台の話が出ましたし、マスコミ等の皆さまからも「心配だ」という話を多く聞きましたので、むしろこの際、情報は共有した方がいいと考えました。そして、当面の基本的な考え方だけは整理した方がいいということで、混乱を避けるといいますか、皆さんにこういう状態ですよ、御安心くださいという意味を込めて、このワーキング・チームをつくりました。
(記 者)
 2問あるんですけれども、まずプロ野球の巨人軍で野球賭博以外にも公式戦の勝敗を対象に現金のやり取りが相次いでいたということがありました。先日も新たに野球賭博が発覚したばかりですが、大臣のお考えを聞かせてください。
(大 臣)
 報道では聞いております。ただ具体的な詳細は承知しておりませんし、現在はそうした行為は一切禁じていると聞いております。どちらにしても、球団、選手、関係者においては、もう一度しっかりと襟を正して、そして一丸となって信頼回復に取り組み、また再発防止策を含めてしっかりと対応することを期待しております。
(記 者)
 もう1問ですが、御所管と直接の関係がなくて恐縮なんですが、民主党と維新の党が新党を結成して「民進党」という名前になったんですけれども、大臣はこの「民進党」という党名についてお感じになることはありますか。
(大 臣)
 他党のことですから、どういうふうに名前を付けられたか、そこはその党の考え方だと思っております。ただ、いずれにしても、どういう政党であっても、2020年のオリンピック・パラリンピックについてはオールジャパンで進んでおりますので、御協力いただければありがたいと思っておりますし、おそらく協力していただけるものだと思っております。
(記 者)
 野球の関係で関連で。今年の追加種目の提案をされている中で、賭博も含めて日常的に金銭のやり取りをしている実態がいろいろな形で明らかになってきていること自体が、提案していることに影響するかどうかということについて、大臣はどうお考えでしょうか。
(大 臣)
 決してこういうことは好ましいとは思っておりません。好ましくないわけですが、ただ、大半の選手はそうした行為はしていないだろうと考えています。正に子供たちのあこがれのプレーヤーだと思っておりますから、そういう意味では引き続き、オリンピック・パラリンピックの種目として野球を是非加えていただきたいと、そう思っております。
(記 者)
 プロ野球界、野球機構が調査委員会を立ち上げていろいろ調査をしていく中で、この間の3人で終わったと思ったら、また賭博の話が出てという、後から後からいろいろな問題が出てきているような流れになっていると思うんですけれども、実際のところどうなのかは別にして、そういう印象はあまりいい影響を与えないと思うんですが、調査の仕方等について、お考えになることはありますでしょうか。今のままで特に問題はないというお考えでしょうか。
(大 臣)
 まずは巨人軍もそうですし、NPBとしてやはりどういう調査の仕方をするか、きちっと皆さまに理解してもらえるような、そういう仕組みで是非調査をしていただきたいと思っております。