平成28年6月7日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言

おはようございます。
昔、40年ほど前に、ラグビーの遠征でオーストラリアに行ったときに歯を折ったのですが、今日治療してきましたので遅くなりました。失礼いたしました。
まず、私のほうからは、一つはユニバーサルデザイン2020関係府省等連絡会議第2回の開催について御報告をいたします。昨日、既にリリースしておりますが、本日11時15分よりユニバーサルデザイン2020関係府省等連絡会議第2回を開催いたします。
本日の会議では、障害者団体の方をお招きして、8月に予定しております中間取りまとめに向けて、ユニバーサルデザイン2020に向けた意見表明をいただく予定でございます。詳細については事務局にお尋ねいただければと思います。
それから、もう一つは新たにまたリオオリンピックの体操、そして馬術において出場選手が内定いたしました。体操については大変期待の高い種目でありますし、マスコミの皆さまから最強メンバーだと言われているということでありますから、是非リオ大会でメダルを、それも輝かしいメダルを是非とっていただきたいと思っております。
馬術については4選手が内定いたしましたが、原田喜市選手は、私が昔、県の馬術協会の会長をしていたとき、小学校か中学校ぐらいから知っております。その後、活動の舞台を関西に移しておりましたが、こうして子供のころから知っている選手がオリンピックに出るというのは大変個人的にもうれしい思いでありますから、是非頑張っていただきたいと思っております。
私からは以上であります。

2.質疑応答

(記 者)
幹事社から、冒頭質問させていただきます。舛添都知事の政治資金の問題についてなんですけれども、昨日都知事が会見をされまして、違法性はないけれども一部不適切な支出があったと認められて、一方で辞任は否定されました。説明責任を十分に果たされたかという点と、次期オリンピックの開催都市のトップとしての都知事の資質と五輪準備への影響について、大臣どのように御覧になっているかお願いします。
(大 臣)
昨日、報告をされたことについては報道等で承知をしております。詳細についてはまだ聞いておりませんが、ただ、今日明日と都議会で審議されるようでありますが、舛添知事にはしっかり説明責任を果たして、その上で都民の皆さまに御理解いただくよう努力をしていただければ有り難いと思っております。
「開催都市の象徴として…」といったお話がございました。政治資金についてはいろいろ御議論がありますが、少なくとも組織委員会と密接な連携をとらなければならない東京都あるいは都議会、そして私たちにとりまして、開催についてはしっかりと信頼を持ってやってきたと思っております。そういう意味でも、なおさら知事として都民の皆さまに、あるいは国民の皆さまにしっかり理解していただくことがオリンピック・パラリンピックの成功につながるということでありますから、なお一層そうした気と心を持って議会の審議等に臨んでいただきたい、そして説明責任を果たしていただきたいと思っております。
(記 者)
関連しまして、大臣はかねがね知事に関しては「丁寧な説明を…」とおっしゃっていましたけれども、昨日のお話というのは大臣の目から御覧になって十分丁寧なものに映ったかどうか、どう理解されますか。
(大 臣)
私はずっと出張しておりまして、詳細について見ておりませんが、少なくともまず今日明日議会で審議をされるということでありますし、それを通じて都民の皆さまに理解していただけるよう知事としてしっかり説明責任を果たしていただきたいと思っております。
(記 者)
東京関連でもう一問、参議院選挙の自民党の2人目の候補なんですけれども、ビーチバレーの朝日選手に決まったという報道もございますけれども、表現が適切か分かりませんがスポーツ枠という見方もできるかと思うんですけれども、大臣、スポーツ、オリンピックを担当していらっしゃって、そういう立場から朝日さんの擁立に関して、もし御所見があればお願いできますか。
(大 臣)
まだ正式に聞いておりませんが、報道等では皆さまから聞いております。リオ大会が間もなくでありますが、スポーツ枠というか、これまでのアスリートとして長く活躍してこられ、あるいはいろんなテレビ解説等を通じてスポーツの持つ楽しさだったり厳しさだったりといったことを大変さわやかに話してこられましたので、決定されたとすれば全力で頑張っていただきたいと思っております。当然、当選をして、その上で参議院議員としてスポーツ振興、とりわけオリンピック・パラリンピックの開催に向けて、是非お力添えいただきたいと思っております。
ただ、まだ決定したと聞いておらず、あくまでも仮定の話でありますので、御了承いただきたいと思います。
(記 者)
大臣はかねがねオリンピックの成功のために大事なことは国民みんなが祝福できる大会にすることだとおっしゃっていますが、今の舛添都知事の国民、都民の信頼が失墜した状況で、そういうことが可能だと思われますか。
(大 臣)
それは舛添知事がしっかりと説明責任を、議会でも、あるいはマスコミ等を通じて果たして、そしてその上で都議会あるいは都民の皆さま方が「それなら了解できるよ」というふうになれば果たされると思っております。そういう意味でも、しっかりと説明責任を果たしていただきたいと思っております。
(記 者)
了解できないということになるのは、どの時点で判断するんでしょうか。
(大 臣)
いや、それは私が判断をするわけじゃありませんし、それは審議等をするわけですから、そういうものを見て、そして都民の皆さまが、あるいは都議会がどういう判断をされるかということだと思っております。
(記 者)
全く違う話になりますけれども、昨日プロ野球の実行委員会で20年大会期間中のプロ野球、もしかすると公式戦の日程をちょっととりやめるかもしれないみたいな話が出たんですけれども、これについて大臣、所感をいただければ。
(大 臣)
ありがたいことにプロ野球機構も「全面的に協力したい」ということでありますから、日程等についていろいろこれから協議をしていただければと思っております。ただ、先日の神宮の問題でもそうですが、52年前のオリンピックとは全く参加国、規模、そして内容等も違いますから、ほとんど参考になりません。一つ一つ全て決める場合にIOCとの協議、あるいは世界の競技連盟との協議がもちろん大事ですが、施設等を借りたり、あるいはいろいろな形で協力を求める、そうした皆さま方との協議をこれからずっとしていかなければなりませんから、そのたびごとにそうした皆さまに丁寧な説明をして、そしてご協力いただくという姿勢が大事だと思っております。神宮についても、借りたいほうからすれば余裕を持って借りたい、しかし貸すほうから見れば、やっぱり自分たちの都合もある、そういう協議がこれからもかなり出てくるのだと思います。そこを一つ一つ組織委員会として頑張っていただきたいと思いますし、それを都や、また私たちがしっかり支援をしていきたいと思っております。
(記 者)
今日は恒例のかりゆし閣議ということで、大臣もお召しになっていますけれども、着られての感想と閣議の場で何か今日発言があったかどうかお伺いできますか。
(大 臣)
今日は結構涼しいですが。でも、やっぱり元々総理から「これは島尻さんが補欠選挙に出るときに公約をしたことなんだよ。だから、そういう意味でも島尻さんがこうして閣僚としてここにいるのは大変意義深い」という話がありましたし、やはりこうやってかりゆしを着ることによって、みんなが「沖縄は大事なんだね」と思うことができます。われわれ日本国民が、基地があって、そしていろいろな複雑な思いがあったり、あるいは軍人等のいろいろな事件があったりして苦労されているということに思いを馳せるという意味では、こういうかりゆしの日をつくるというのは大変いいことだと思っております。心さわやかに着ております。
(記 者)
ちなみに、総理の発言は閣僚懇で。
(大 臣)
いえ、閣議の前の座ったところで、そんな話をされていました。