平成28年10月7日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言

 今日は、オリパラ推進本部の第5回の会合が開催されましたので、まずそのご報告をさせていただきます。
 今日は会議の中で、オリパラ基本方針に基づく大会に向けた政府の取組の現時点での進捗状況について、私から説明をさせていただきまして、引き続き各閣僚の一層の取組の推進をお願いするとともに、関係閣僚からもそれぞれの取組についてご発言があったところです。
総理からは、オリパラ基本方針を踏まえて、開催都市である東京都や関係機関との連携をより一層密にして準備を加速させるようご指示があったところです。次はいよいよ東京大会ですので、是非、大会組織委員会と東京都としっかり連携をとらせていただいて、取組を推進してまいりたいと考えております
以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 先ほどの会合で、総理の最後の挨拶のところで、「コストをできるだけ抑制することにより、限られた予算と時間を効率的かつ効果的に使うことが不可欠だ」というご発言がありましたが、これに関連して、東京都での開催費用や会場の見直しの話も今回話に出ましたでしょうか。
(大 臣)
 会議の中で具体的な言及があったわけではありませんけれども、総理から「開催都市である東京都や関係機関との連携をより一層密にして準備を加速させるように」というご指示はございました。
(記 者)
 政府が都政改革本部の五輪調査チームに対して意見聴取を申し入れているという報道がありましたが、この事実関係と、もしそうなら狙いをお願いします。
(大 臣)
 10月3日の衆議院の予算委員会のときに、大西議員にご質問いただいたときの答弁で申し上げましたけれども、今回の中間報告がどのような課題意識のもとで取りまとめられたのかということについて、東京都から直接聴取をするように事務方に指示をしております。
大会の開催経費は大変重要な情報でございますので、都民、国民の理解を得るためにも、大きな意味を持つと認識しております。
ただ、開催経費を的確に把握し構想する必要があるのですが、そのためには開催都市である東京都、また大会組織委員会が、大会開催に直接的に必要だと判断した業務を積み上げて、それを金額にして算出する必要があると思います。その積み上げの作業というのをまだ確定できていない状況にあると聞いておりまして、国としてはこの大会を国民の祝福を受ける大会にするためには、最初はラフな形でも結構ですので、少しでも早く総体としての開催経費を示していただきたいという思いがございます。ラフな形のものでいいので早く示していただいて、それを踏まえながら関係者が経費削減の努力を重ねる必要があると考えておりますので、必要な作業を急いでいただくという意味も込めて、まずもって今は中間報告がどのような問題意識でつくられたのかということを直接聞きたいということで指示したところです。
(記 者)
 やはり全部出てからですと議論が遅くなるので、今の時点で示してもらって、検討を進めていくという。
(大 臣)
 この間、前任の大臣のときから経費が早く出ることを望んで、いろいろと状況を見ながら待っておったわけですけれども、ここへ来て都政改革本部で中間まとめという形で数字を出されたこともありますので、その意味するところも含めて、われわれで把握し切れていない、どうも東京都のお考えというのがいろいろあるようですから、その辺りも含めて、よくこれは聞いておきたいと思います。
(記 者)
 都のほうから「意見聴取を受けます」という返答があったんでしょうか。
(事務方)
 調整中です。
(大 臣)
 まだ具体的にはっきり「受けます」ということはありません。
(事務方)
 もう前向きに。それで調整をするということになっています。
(大 臣)
 事務方はそういう返事を受けています。
(記 者)
 実施されるとしたら、もう来週ですとか早いうちに。
(大 臣)
 まず事務的に話を聞いた上で、必要があれば都知事にまたお伺いすることもあろうかと思いますが、まずは事務的にどういう考えに基づいているのかというところを少し伺います。
(記 者)
 必要なら都知事に伺うというのは、大臣ご自身でお聞きするという。
(大 臣)
 積み上げた数字の中身をよく精査してから検討したいと思います。
(記 者)
 今日、五輪のパレードが開かれますが、この効果への期待についてお伺いさせてください。
(大 臣)
 今回のパレードは、オリンピック・パラリンピック合同で行うということに非常に大きな意義があると思っております。
オリンピックについては41個という過去最高のメダルの獲得があったわけでして、そういう大きな盛り上がりの中で、「次は東京だ」ということで、パラリンピックにも注目が集まっています。そういう国民の気持ちに寄り添う形でこうしたパレードが行えるというのは非常に意義のあることだと思いますので、是非多くの皆さま方に直接、あるいは映像を通じて、このパレードに参加をしていただきたいと思っています。
(記 者)
 組織委員会のほうの人事で、遠藤前五輪相が理事に入るということでしたが、前の五輪の担当閣僚が組織委員会に入るということは、やはり政府へのパイプ役等が期待されているのかと思うのですが、その辺の…。
(大 臣)
 前後の経緯をよく分かっておられるのが前大臣でございますので、私どもとしても大変話がしやすい、ありがたいことだと思っております。

(以    上)