平成28年11月1日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
今日は、こちらから二点発言させていただきます。
まず、文化を通じた機運醸成試行プロジェクトの公募を開始いたしました。「オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査」にかかる試行プロジェクトの3次公募を今日から開始いたします。今回の公募では、今までの「多言語対応」「バリアフリー対応」に加えて、「国際標準化・国際規格化対応」についても文化事業として重点を置いて見させていただきます。11件程度のプロジェクトを採択することとしています。既に1次、2次で採択しているのが27件ございますので、それらとともに効果や改善点を調査分析して、その成果をこれからの機運醸成のプロジェクトに生かしていきたいと思います。詳細については後ほど事務方からお話させていただきます。
もう一点は、ホストタウンの3次登録の話です。10月28日(金)に3次登録を締め切りました。新規で67件の申請がございました。今後、審査を行った上で、ちょっといつもより数が多いこともありますので、11月下旬から12月上旬に結果を発表する予定です。
以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 四者協議の件ですけれども、先ほど虎ノ門で例のワーキンググループが始まりましたけれども、政府としてどういった姿勢で臨まれるかということと、政府としてこの会合に期待したいことをお聞かせください。
(大 臣)
 今日から、私どももバッハ会長の提案を受けて統括官級の幹部職員を参加させまして、大会経費の削減に向けてわれわれとしてできることをしっかりと取り組んでまいりたいと思います。今回は非常に幅広くいろいろとご協議いただけるものと期待しておりまして、ぜひパーツパーツの議論ではなく、コストの全体像を示しながら議論をさせていただきたいと思いますし、それはわれわれにとって必要なことだと考えております。バッハ会長も前回おいでのときに「全体のコストの議論が重要だ」ということでわれわれと合意をしていただいております。この点を踏まえて東京都には、ぜひ組織委員会と連携して、大会経費の全体像をここでお示しいただきたいと思っているところでございます。全部テーブルの上に一度出して、それでみんなでどのような努力ができるかおたがいの工夫を示していくというのが、われわれの望む議論のあり方ですので、そのように進むことを期待しています。
(記 者)
 今回の会合が非公開という形になっていて、内容についても11月末に終わるまでは説明がないという形になっているのですが、これについて透明性の観点からこちらとしても疑問もあるのですが、この点ワーキンググループの情報公開について大臣としてお考えをお聞かせください。
(大 臣)
 組織委員会とIOCで協議をされて、今回は中身が最終結論に直結するものではなくて、都政改革本部というある意味知事に「こういう考え方もあります」といって出したものについて計画と運営の両面から検討するという質のものであるので、今回はあくまで途中ということで、最終結論ではないというので公開しないということに至ったと聞いております。IOCと組織委員会の間で決めたことですから、私どもとしては今回は尊重させていただきたいと思っております。
(記 者)
 今日都政改革本部の方で調査結果の報告がありますが、こちらの方にはどのような議論・結果を期待しますか。
(大 臣)
 そうですね。まさに途中経過というか、これを見て都知事にご判断いただくという内容ですので、途中経過だと思って見させていただくというところだと思います。四者協議も始まりますので、すべてそのプロセスの中にあるという認識です。
(記 者)
 もう一点、五輪からは離れるのですが、大臣は都連の一員ということで、小池百合子氏が先日小池政経塾「希望の塾」を開きまして2,900人が入塾したということですが、このたくさん人が来たといいうことについて、大臣の感想をお願いします。
(大 臣)
 政治を志す方、あるいは政治に関わってみたいと思う方が小池都知事を通じて関心をもって新しく参加してくださるということは、政治全体の活性化にとってとてもいいことだと思いますので、「自民党やっています」という宣伝だけしてウェルカムと言いたいと思います。

(以    上)