平成28年11月8日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。
2.質疑応答
(記 者)
 まず、先週の話ですけれども、例の虎ノ門の4者協議が3日間ありまして、東京五輪の準備状況について検討が行われましたけれども、ひとまずこの3日間の協議を終えての大臣の受け止めをお願いします。
(大 臣)
 4者協議が終わりまして、参加した私どものメンバーから報告を聞きまして、大変精力的に議論が行われて、われわれにとっては非常に前向きに捉えられる内容であったということを聞いております。まず、オリンピックを持続可能なものにするということと、それからアスリートファーストを中心に据えた大会にどのようにしていくかということ、加えて良いレガシーを残すためにどうするのかという視点で、われわれからするとIOCが参加したことによって、大会の準備状況の一端が明らかになったと理解しておりまして、これが非常に成果として前向きなものであると捉えています。
 もうご承知かと思いますけれども、3つの競技会場の見直しについては、都政改革本部の報告書を踏まえながら事実関係や論点の整理が行われました。別途、輸送、セキュリティ、仮設、テクノロジー、エネルギーという、分野別の論点も議論されまして、かなり具体的に突っ込んでどのような抑制策が可能かという議論になったと聞いております。
 是非、国としても引き続きこの4者協議を行って、しっかりその場で協力をしてまいりたいと思っております。
(記 者)
 続いてなんですけれども、関連で月末にも大臣始め4者のトップが集まって話し合うというような話ですけれども、大臣はその場にどのようにして臨まれて、その場で何を期待するかということを。
(大 臣)
 かなり具体的に突っ込んだ議論ができたということは、どのような形であれ前進するということだと思います。それは一つの結論を導き出すなり、次のステップに進むなり、そうした動きにつながることだと思います。必要があればもう少し議論するというような話もあるやに聞いておりますけれども、そのあたりも見据えながら、前向きに次のステップへ踏み出せる。われわれにとっては施設のことが落ち着くと同時に、全体のコストの議論ができる環境が整うということが期待されますので、その方向に向かって臨んでいきたいと思います。
(記 者)
 話題はちょっと変わるんですけれども、例の山本有二農林水産相の発言の関係で、先週の冗談発言で国会が空転して、TPPなりパリ協定の話などが大きな影響を受けているわけですけれども、同じ閣僚として大臣が例の山本大臣の発言なり、現在の国会の状況などについて、どのように思われているのかというのを教えていただけますか。
(大 臣)
 閣僚がそれぞれいろいろな発言をした結果、国会に影響を与えるというのは、この国会に限らずあることですが、与野党の先生方に、国会の運営は国会の運営でやっていただく話ですので、政府としてご理解をいただけるように努力することが重要ではないかと思います。
(記 者)
 一点、国内の調整会議のことについて教えてください。前後の文脈があるので、正確にはあれですけれども、先週の小池知事の会見の中で、調整会議について「役目を終えた」というような発言を知事はおっしゃいまして、それでIOCと東京都が同じ方向を向いているということの文脈でおっしゃったんですけれども、大臣はその調整会議の今後の役割、あるいは知事のご発言についてどのような印象をお持ちで、あるいは調整会議の今後の役目について、どのように今お考えでいらっしゃいますか。
(大 臣)
 私も実は前後の文脈はちょっと知らなくて、報道でその言葉だけが抜き取られているものしか聞いていないので、正確にお答えできるかどうかあまり確信はないのですが、恐らくIOCとの関係をきちんとこれから意識していくという意味でおっしゃったのではないかなと想像いたします。
 実は調整会議の方にはJOCとJPCに参加していただいていまして、特にJPCがご自身たちの思いであるとか意見を述べられる場というのはなかなかないものですから、そういう意味で調整会議は非常に重要な場だと思っております。
(記 者)
 先程の大臣のお話の中で、4者会談で今回IOCが参加することで大会の準備状況の一端が明らかになったというお話があったんですが、これはどのような意味でおっしゃったんでしょうか。例えば、今までなかなか組織委員会が検討している準備状況が、国としても把握しづらい状況だったと、そのような意味でのことなんでしょうか。
(大 臣)
 私どもも法律に基づいて、東京都の方でもそうですけれども、関係する組織委員会始め、「どうなっていますか」ということで事務的にお話をうかがうことはあるんですが、なかなか全体像が把握できない状況にございましたので、ずっと全体のコストの議論をしましょうということを提案してまいりました。今回、全体像が示されたわけではないんですが、かなり具体的にIOCが指摘をされたことを通じて、われわれにとっては全体像に近付いたと思われますし、IOCが何を考えておられるのかということについて、逆にその指摘を通じて理解できるというところがたくさんあったものですから、大変有益であったと認識しております。
(記 者)
 オリンピック関連でいろいろ顔を合わせておられる東京都の小池知事が明日で就任100日を迎えられるということなんですけれども、大臣も以前から知事といろいろなところで接点があったと思われるんですけれども、改めて知事としての小池知事の政治手法をどのように評価し、どのようにご覧になられているのか、教えていただければと思います。
(大 臣)
 どんな選挙でも当選後100日はハネムーンだという話もありますので、ご自身でもこれからが大切だと思っておられるのではないかなと思います。やっぱり議会との関係というのは長く続いていくものですから、二元代表制の相対するパートナーとして議会とどう向き合っていくかということと、自分の足元の都庁とどう向き合っていくのかということについて、じっくり時間をかけて構築されていくのではないかなと思います。
(記 者)
 ちなみに、点数を付けられるのであれば。
(大 臣)
 そんなおこがましいこと…私が自分に点数を付けられたら、それはそれで。自分で自分に点数を付ける分にはいいですけれども、他人に点数を付けられると何か切ないのでやめておきます。

(以    上)