平成28年12月6日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 特段こちらからは発言ございません。

2.質疑応答
(記 者)
 先週、木曜日と金曜日に大臣もご出席されましたIOCの調整委員会が行われまして、調整委員会が終わった後に開かれた会見の中で、森会長の御発言の中で、「今の最大の問題、課題が、組織委員会、国、都、関係自治体の役割分担が明確になっていないことだ」と。都知事選の影響などでストップしている3者の協議を早急に再開するように都や国に強く要望をしたと調整委員会の中で、というようなご発言がありました。大臣としては、かねてから都とまず組織委員会で議論を詰めてほしいというお考えを示されていましたが、まずはこの森会長の発言を受けてのお考えをお願いします。
(大 臣)
 組織委員会が年内を目途に、2兆円を切る見込みとおっしゃったもののより精緻な大会経費の公表を目指すとおっしゃっています。われわれにとってはまだ立候補ファイルから具体的に何か変更の要請があるとか、変更する方針が示されたということはないので、まず立候補ファイル時の役割を前提として、もしそれを変更するのであれば、精緻な大会経費の全体像が公表された後で、オリパラ基本方針、これは都と国と組織委員会で議論した結果を閣議決定したものですので、中身は都も組織委員会も了解している、踏まえているということになりますが、そのオリパラ基本方針で組織委員会は「大会の計画、運営及び実行に責任を持」つと書かれていますので、この責任を持っている人と大会の開催都市である東京都がしっかり詰めをしていただいて、元来の役割をどう変更するのか、それからその経費のうちのどの部分は負担できて、どの部分は負担できなくて、なおかつ、なぜ負担できないのかということをきちんと説明するということが全ての始まりになると、極めて重要であると考えております。いずれにしても、政府はまず東京オリンピック・パラリンピックの招致時に閣議了解をした内容を踏まえて対応する必要があると考えております。
(記 者)
 先程の話に関連してなんですが、調整委員会後の会見で森会長から「野球、ソフトの会場について、3つある会場からの選定は福島県にお願いしたんですが、最終的に結論が出なかったので、今回のIOCの理事会では、福島の会場については保留にしたい」と説明がありましたが、大臣としては受止めはどうでしょうか。
(大 臣)
 私も報道では承知をしております。ただ事実関係はまだ組織委員会からご説明を受けておりませんので、私からのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。ただ、福島で開催するということの意義は十分に関係者の皆さま、IOC含めてご理解いただいていると思っておりますので、引き続きご議論いただけることを期待しております。
(記 者)
 大臣の所管とは直接の関係があるわけではないんですけれども、昨日安倍首相が真珠湾への訪問の方を公表されましたけれども、これに対しての大臣の受止めをちょっとお願いいたします。
(大 臣)
 オバマ大統領が広島においでになって、私たちの国の歴史の中で本当に大きな一つの傷を癒す行為を政治が実現することができたという思いで私は見ておりましたので、相互に強固な同盟関係を結んでいる日米の間で、そのような行為が互いに行われるということは、両国の今後の同盟関係の更なる強化や、互いの国民の理解に大きくインパクトを与えるものになると思います。
(記 者)
 関連で。ちなみに今日の閣議では特にそのあたりのお話は。
(大 臣)
 特段、その話は私は耳にしておりません。

(以    上)