平成29年2月14日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。こちらから発言が二点ございます。まず1点は、日程が皆さまのところにご案内がいっているかどうかわかりませんが、もし国会日程が許せば、NTTの視察をさせていただきたいと思います。「NTT R&Dフォーラム2017」という最新の技術等を見せていただける機会があるということでございます。特にNTTはサイバーセキュリティの方でも実際に線を引いていただく事業者さまでもありますし、最新の技術動向についてどのようにお取り組みかということについて、よく確認をさせていただきたいと思っております。まず、これが一点です。
 それからもう1点は文化プログラムに関連してですが、16日の木曜日の夕方5時15分から、蜷川実花さんと意見交換をさせていただきたいと思っております。蜷川さんには、皆さまご承知の通りオリパラ基本方針の推進調査の審査員になっていただいておりますけれども、大会の組織委員会の理事としても、「東京だけではなくて地方が一緒に何かをするような環境をつくるべきだ」というお考えをお持ちでして、私自身もそのことを強く思っているものですから、是非とも写真家・映画監督という文化の側面で大変ご活躍の蜷川さんが、地方に向かってどんな発信をすべきかとお考えかというのを、よくお話をうかがいたいと思っております。こちらからは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 東京五輪・パラリンピック大会の費用について、国と東京都と組織委員会と地方自治体で作業チームの協議が続いていると思いますが、協議の進行状況と今後のスケジュール感についてお聞かせください。
(大 臣)
 まず、2回目が先週木曜日から行われました。その作業チームでまずどういうことをやったかということですけれども、何が業務として必要なのか、共通事項と各自治体で別途必要なもの、それぞれ違う競技ですから当然ですけれどもありますので、それをまず共有したということと、それから組織委員会と自治体がこれまでどういうやり取りをやってきたかということを共有しました。これも非常に重要な点です。加えて、組織委員会が大会の運営に必要な業務の詳細を、競技会場ごとに示したということです。これは初めてだったということでありまして、今まで比較的ざっくりした話をしていたのを、より詳細に競技会場ごとに組織委員会に説明をしていただいたということです。この作業をやってみて、たくさんのご意見を自治体の皆さんからうかがいました。2回目の終わりに東京都から「是非これは3回目の作業チームも開催した方がいい」ということご提案がございまして、これまでの意見をもう一度その3回目で聞いて、意見交換をして、その上で取りまとめにつなげていきたいということでございます。自治体の皆さま方にとっても、あるいは組織委員会にとっても具体的な作業というのがお互い地についたという意識だと思います。まずもって共通の理解がしっかりと詳細に至るまで共有できるように、もう一度作業するというのはわれわれにとっても望ましいことだと思っておりますので、丁寧に進めていきたいと思っております。
(記 者)
 関連して、取りまとめは当初2月中旬という話もありましたけれども、それは…。
(大 臣)
 そうですね。少なくとも、もう1回は必ずなさるということを東京都もおっしゃっていますし、組織委員会からよりもっと丁寧に説明を聞きたいということでもありましたので、まず3回目をやるということです。それをやった上で、次に取りまとめにいけるのかいけないのか、また判断をするということになると思います。
(記 者)
 東京都は「3月末までに大枠を」という話をしていましたが、そのスケジュール感については変わらないでしょうか。
(大 臣)
 これは、各自治体のそれぞれの意向もあると思います。というのは、自治体の皆さま方が議会とどういう関係で仕事をされるかということに直結する話です。議会への説明がなければその地域地域の予算が通せませんので、議会の説明に十分に足るだけの情報を、それぞれの自治体が得なければいけないということになります。ですので、それができるかどうかという点にかかっているのではないでしょうか。
(記 者)
 平昌オリンピックの公式ホームページに、韓国が母国名の独島と表記していた問題で、韓国側がJOCに修正には応じないという旨の回答をしたということがありました。これについて、大臣はどう考えるかと、今後の対応についてお願いいたします。
(大 臣)
 対応は政府全体でまたこれから協議をして決めることにもなろうかと思いますけれども、基本的にオリンピックは平和の祭典ですから、それを政治的に利用しないというのは、参加する全ての国、地域が共有すべきものだと思います。

(以    上)